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出産して死にたくなったママの実話④〜発症編

病室から階段を降りていったのですが、
2階から1階に降りるだけのはずなのに
なぜか長い長い階段を降りていて

気がつくとそこはどこかの病院の廊下で
3年前に亡くなったはずの夫の父の後ろ姿を
追いかけていました。

そして外に飛び出したところで
ちょうど車を取りに行って戻ってきた夫に声をかけられ我にかえります。

私はどこかふわふわとした意識の中で
母と夫に看護師さんが精神科の病歴、受診歴を聞いていて、
『精神科を早急に受診してください。何かあれば連絡をください。』
と言っているのを聞き、どこか自分のことなのに自分のことでないような不思議な感覚で
『なんで?』と
思ったのを覚えています。

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自宅に帰ると子育て、家族での新しい生活が始まりましたが、正直子育てはおろか、生活のできる状態ではなかったようです。

私は母乳をあげるたびに、気持ちよくなって気絶してしまう
寝ているのか起きているのかよくわからないような感覚の中で
まる、さんかく、しかくがこの世の全てだと思ったり、
気の流れや風を感じて叫んだり、
朝はいないはずの小鳥のさえずりが聞こえたり、
急に部屋中をぐるぐると回り世界中の夫婦の声が聞こえるような感覚や、祖先がつながる感覚。
仏壇の前で自分の皮が何枚も剥がされる感覚と家族や祖先が何度も手を合わせて来ては立ち去るような体験。
無意識に手の動き(後々調べていると知らないはずのチャクラの手話など仏教やスピリチュアルの本に書いてあること)をしたり、身体を折りたたむような動き(無意識だったためはっきりとは思い出せませんがヨガのようないくつかのポーズ)をしたり、、、
退院後の5日程の間に私は意識と無意識の間で変わった体験をしていました。

そして、
(何故か約束もしていないのに友人達と集まれるという変な確信(妄想)があり)
『動物園に娘を連れていきたい』
と言ったところ、母と夫がじゃあ動物園に行こうということになり、
動物園に行くつもりで車に乗りました。

車では音楽を鳴らしてもいないのに、心地よいジャズの音楽が聞こえ、車がなぜか避けてくれてスムーズに走っているような感覚があり、
とても心地よい気分でいました。

そして、
到着したところは動物園ではなく
精神科病院でした。

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