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利尻富士と礼文島によせて。


今まで、色んな土地に旅に行きました。

でも、今回で、
礼文島が一番大好きな土地になりました。



青い海と山の緑。
そしてたくさんのお花。

優しい人たち。


礼文島は、
なんと2ヶ月ぶりくらいの晴れだったらしい。



私は、
自他共に認める晴れ女なので、


絶対晴れると思ってたけれど、


本当に素晴らしい壮大な景色を見せてくれた礼文島には感謝してもしきれない。


やっと晴れた、
礼文島に夏が来た。


と島の人たちも嬉しそうで、  

それがまたすごく私の心を弾ませた。



礼文島で一日中起きていた。

朝の島全体の放送で目を覚まされた。

時間を見て驚いた、
なんと朝の4時半。

この島は早起きの島。

空は雲で覆われていた。

午後になり、
空に雲の隙間から青空が見えて、


晴れの礼文島を見せてくれる気になったのだろう。


昨日は見れなかった利尻富士が海の向こうに見えるようになった。

かっこいい。


私には、
富士山よりも他のどの山よりも
利尻富士が一番かっこいい山に見えた。


夕方、
夕日で利尻富士は赤くなる。


海には逆さの利尻富士。


夜が静かに近づいて来る。


そして、夜。

ガスっていた空気が一瞬だけ張り詰めていく。


そのいっときだけ、
私たちは満点の星を見た。


誰もいない、最北限で。


あなたと私ふたりきり。


生きているのか、
はたまたここは天国なのか。


言葉に出来ない景色ばかりを
抱えると、抱くのはそんな感想ばかり。


宿へと帰る。

あなたはもう限界で、
布団に直行。


私はどうしてもそのまま朝日が見たくて、
駄々を捏ねる。



ひとりで、
朝が来るのを待った。


海鳥の声が聞こえる。


こんな夜中なのに、
ずっと君たちは起きているんだね。



朝がゆっくりと近づいてくる。


海はずっと揺れている、
そして空は赤を纏っていく。

海鳥たちが朝が来ることを告げるように
騒がしくなる。




ああ、
一日に終わりなんて存在しないのか。


夜が更けて、朝になる。
日が上り、昼になり、また夜が来て。

そして、ゆっくりと今、
朝日が昇る。



ずっとずっと続いている。


昨日とか今日も存在しない。


ずっとずっと時は進んでいく。



ありがとう、利尻富士。

ありがとう、礼文島。


あなたのこと、大好きです。




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