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ペダルも歯車も廻り続ける。

先日藍坊主の新譜が発売された。
タイトルは[木造の瞬間]。
もくぞうではなくてきづくり。
ファンにとっては待ちに待った新作です。
仕事がバタバタしてたり体調を崩してやっと手に入れられたのが入荷日の3日後。
家に帰ってすぐに聴きました。

7曲中3曲はすでに公開されていたので曲順とか藍坊主が考えていること無視でとりあえず初めて聞く曲から。

まずダンスから衝撃を受ける。
メロディー、歌詞全てがこんなにも直球で入っていくのが久しぶりで。
ほんとに個人的偏見で申し訳ないんですけど藤森さんは私の中で変な人のイメージが強くて(笑)ただ私が一番好きな曲は藤森さんが作った深く潜れ(フォレストーンに収録)。
ダンスにも共通すると思うのですがダークな面が見える藤森さんの曲は素晴らしい。
これからもどんどんそんな曲を作ってください。
変な人とか言ってますけど嫌いではないですよ。

次に聴いたのが同窓会の手紙。
Normの展覧会行ったんですけど同窓会の手紙を演った事が記憶からとんでて(ごめんなさい!)藍坊主の瞬間を読んで微かに思い出しました…。
まぁこれはとてもバンドで映える曲ですね。
ギターのザクザクとした音が小学生の時になぜかある根拠のない無敵感を思い出させる。
この曲を聴いて頭に浮かんだのは浅野いにお先生の[おやすみプンプン]という漫画。
この中に清水くんという男の子がいまして。
お母さんが数年前に亡くなったのだけどそれを受け入れずまだ自分の中でお母さんは存在しており家から出かける時にお母さん(の手)とやり取りをしてるのが何度か描写されているのです。
ここまで書いたらどのフレーズのことを言ってるかはあえて触れません。
気になった方はぜひ読んでみてください。
私は先程3時間かけて全巻読みました。笑

かさぶたはホジさんのサビの夜をなでていくのあの伸ばし方がお気に入り。
あれを2番でやらないところがまたなんとも。
この曲さっき夕方と夜の間の空が見える時間に外で聴いていたのですが普通に聴いた時よりもエモーショナルな気持ちの針がブンッと振り切ってました。
自分の中で何度目かわからない局面を迎えてるいるのですがずっとそこに踏み切るまでにもがいて食事もあまり摂れないくらい悩んで。
まだそれについては最終的なところに着地はしていないのですがまさに薄暗い闇夜の中をペダルを必死に漕ぎ回し続けているかのような気持ちです。
明けない夜はないですしそれまではかさぶたのように私の一部みたいにこの曲と一緒にペダルを回し続けます。

そしてトマトと嘘みたいな奇跡をなのですがこの曲を一緒には聴きたくなくて聴いていません。
それは私の中の嘘みたいな奇跡をのイメージが
男女の別れの曲のように捉えられないような愛の曲だと思っているからです。
トマトは彼女が出ていって大分長い月日が経った頃の思いを感じさせます。
なのでこの先も私の気が変わるまで多分一緒に聞くことはないと思います。
ただ、曲としてはどちらも良い曲です。
セット聴きたくないよというだけです。
作り手の思いと違ってごめんなさい。

ただトマトはほんとにホジさんらしさが滲み出てる曲だと思ってます。好意的な意味で。
こんな事を書いていると出会った時のホジさんをおもいだす。
自分の人見知りもあるかもしれないけど話しづらい雰囲気があっていつもサインをもらってもそんなに話さずに離れてしまって。
まぁ藍坊主の瞬間にも書かれてるように彼の中でも色んなことがあったのてすが、でもそれと別に今の彼はやわらかくなって前よりも全然話せるようになった。

何年か前の森と共に去りぬツアーのファイナルの日。
ライブが終わって漠然ともう会えないかもしれないという思いがわいてきて友達にびっくりされるほど泣き崩れた事があった。
それから数年後ほんとにもう会えなくなりかけていたのを坊年会ライブで知りショッキングだった。
いろんなものが溢れそうになるのを必死に張り詰めたあとに演奏された深く潜れで決壊が崩れた。
本当に続けてくれてありがとうございます。


ここまで私の勝手な木造の瞬間を聴いた感想と今まであったことを回想して書かせてもらいました。
やっぱり私も人間なので藍坊主の曲の中にもあまり好きではないものも存在します。
でも18歳で出会って31歳になるまで一つのものにここまで長い時間のめり込んだことはなかったのでこの出会いは大事にしたいですしこれからも藍坊主を愛しています。
そして木造の瞬間と向き合い続けていきます。
あ、そうそう。
私達ファンはマザーツリーのこと忘れてませんからね!
どこかで聞けることを楽しみにしています。

ご高覧ありがとうございました。

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