多様な社会
今回の選挙。
私は「多様性のある社会」を代表する国会が「多様性」を持って欲しい。
そう考え、比例は「れいわ」と書きました。
れいわが比例で200万票取れば、特定枠のお二人が議員となります。そのお二人とは、重度障害を持つ木村英子氏とALS当事者の舩後靖彦氏です。
たった二人で、何が変わるのか?
そう思うかもしれません。
変わります。
重度障害を持ち、介助者が必須である方が議員になれば、現在の「議員本人しか本会議場には入れない」というルールが変わるのです。
そう、今は議員本人しか入れません。
ですが、流石に国民に選ばれたのに「議員本人しか入れないので、介助者は入れません」とは言えないでしょう。21世紀で、海外からの目もあります。日本はそこまで差別的であると胸を張って言えるわけもありません。
たった二人で、ルールが変わるんです。
ルールを変えることがいかにめんどうで時間がかかるかは、言うまでもないでしょう。
会社内のローカルルールですら、変えるのに多大な手間と時間がかかるのです。
なのに、変わる。
そうなれば、「特例として介助者を入れる」では無く、「事情(もしくは申請)があれば議員本人以外を同伴させることが出来る」と変わるのでは、と期待しています。
そうすると、「授乳期の乳児」を連れて入ることもできるし、オーストラリアやアイスランドの女性議員で話題になったように「登壇中に授乳」も可能になります。
多様な日本を代表する多様な国会への道が出来上がります。
今、その需要があるかはわかりません。
ですが
「子育てよりも仕事を優先する人にしか発言権が無い」
のが今の国会、ひいては平均的な日本全体の状態ではないでしょうか。
子育てだけじゃない。
病気や家族の状態でフルタイム(残業が可能なことを含む)で働くことが出来ない人はたくさんいる。
そんな人々にも、知見もあれば当事者ならではの意見もある。
実際に子育てもしてない介護もしてない病気もしてない人たちだけで
子育てや介護、病気を持つ人たちへの制度を「適切に」作っていくことは出来るでしょうか。
私は「出来ないとは言わないけど難しい」と考えます。
だからこそ、当事者がもっと増えて欲しい。
それには「当事者が議員本人になる」ことを願っています。
そのための道。介助者や乳児を連れて行けるようになること。
私は病気も無いし今現在介護もしてないので、
「女性、母親、子ども」の意見が反映される為の道が出来ることは、直接的に自分にメリットがある、と感じました。
誰かの為じゃなく、自分の為になること。
それが「ついでに」認められるのです。こんなチャンスはなかなか無いでしょう。
時短勤務制度が広まった時と一緒。
最前線で働く40代50代の働き盛りの男性が「親の介護」に直面してフルタイムで働けなくなり、離職の危機となった。
彼らを手放すまい、と時短勤務制度が一気に広まり、「ついでに」子育てでも時短勤務が出来るようになった。
「ついで」でした。
もちろん法律の後押しもありましたが、民間企業はわかりやすいメリットかわかりやすいデメリットが無いと、利益に繋がらない制度整備はなかなか進みません。
私はかつて会社員でした。
第一子を出産した17年前、時短勤務など無く、フルタイム(残業も出張もあり)で働くか、辞めるかしか実際には選択肢はありませんでした。
「ご実家遠いよね?出張出来ないなら辞めてもらうしかないかなぁ」
声をひそめるでもなく、当たり前のようにオフィスで言われました。
それが当たり前の時代でした。
その数年後。
私は別の会社に専門職のアルバイトとして就職しました。
その会社にも時短勤務制度はありませんでしたが、大企業では少しずつ導入されていました。
「介護でも需要があるからね」「当事者が一番わかっているんだから、どんどん意見出してね」
そう言いながら、時短勤務制度を一緒に作ってくれた人事部長のおかげで、数年後、私は正社員となりました。給与面で全く違いました。それこそ、倍になりました。
給与以外でも、
会議での発言。
仕事への評価。
アルバイトと正社員は取り扱いが全く違います。
既に時短勤務がある中で育児を始めた方々は、
時短勤務制度にも不満があると思います。
ですが
無いより良くなった
のです。間違いなく。
その前は辞めるかアルバイトしかなかった。
もしくは「理解のある近場の実家」が必要でした。
子連れが可能なら、私は多分働けたでしょう。
時短勤務が出来れば選んだでしょう。
理解のある実家が近くにあるわけでもなく
共働き家庭が、自分たちで納得のいく子育てをしながら働くための制度を。
そう思うなら、まさにそんな人に国会に行ってもらうしかない。
その為の道が目の前にある。
そう感じ、私は「れいわ」と書きました。
厳密にはれいわ支持ではないかもしれない。
それでも私はれいわが200万票獲得して欲しいと心から願っています。
ここまで読んでくださりありがとうございます。