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Book Review 「たくさん読むよりじっくり読みたい」

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たくさん読むより、じっくりと。 今すぐ役に立つことより、じんわり効いてくる言葉を。 ライター・矢島美穂がゆっくり楽しんだ本をレビューします。不定期更新。
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#読書メモ

たくさん読むよりじっくり読みたい|はじめに

たくさん読むより、じっくりと。 今すぐ役に立つことより、じんわり効いてくる言葉を。 今年の読書に思い描くのは、そんなこと。 * 所属して3年目になるオンラインコミュニティがある。 自分の内側と向き合い、他人に流されない自分なりのあり方を模索している。 親和性の高い仲間が集う、大好きな場所。 学習欲が高く、好奇心も強いメンバーには、読書好きも多い。 おすすめの本も次々と舞い込んでくる。 けれど――ここ最近、そこで話題になった本を手にとっても、ピンとこないことが続いた。

Book Review|先送り0(ゼロ)―「今日もできなかった」から抜け出す[1日3分!]最強時間術

いきなりですが、問題です。 今日の次にやってくるのは?――きっと「明日」と答える人が多いでしょう。 でも、正解は「今日」。 私たちの前にやってくるのはいつも「今日」。 ところが、今日がやってくると、私たちはいつも「明日」を見据え始める。 その「明日」はやがて今日になるのに。 私たちが生きられるのは、「今日」しかないはずなのに。 「今を生きる」ってなんだろう? どうやって今を生きたらいいんだろう? その手掛かりをつかみたくて手を伸ばしたのが「先送り0(ゼロ)―「今日もで

Book Review|神さまたちの遊ぶ庭

読んだ人が、みんなこの本を大好きになってくれる。 だからぜひ読んでほしい。 ――著者自らそんな風に表現する本って、なかなかない。 そして、まんまと私も大好きになってしまったのが、「神さまたちの遊ぶ庭」。 著者の宮下奈都さんの代表作と言えば、本屋大賞も受賞し映画化もされた「羊と鋼の森」。まさに私が「じぶん実験」を始めた3年ほど前、この1冊をきっかけに宮下さんワールドにどっぷりはまった時期があります。が、その時は「神さまたちの遊ぶ庭」は読まなかったんです。図書館で見当たらなか

Book Review|さみしい夜にはペンを持て

おみくじで言ったら、「吉」以下。 こんなはずではなかった毎日。 ――生きていけなくはないけど、心のどこか開いた穴から零れ落ちるものの方が多くて、なかなか満たされない。誰かに手を差し伸べてほしい。そんなあなたにおススメしたくなったのが、「さみしい夜にはペンを持て」。 ……誰かに手を差し伸べてほしい、なんて言ったものの、この本、突き詰めていうと「自分でとことん考えろ」が一つのメッセージだと捉えております。 いや、古賀さんはこんなことは言ってない。大いなる意訳です。 とはい

Book Review|スマホ片手に、しんどい夜に。

大丈夫、大丈夫。いや、ほんとに。 大人たるもの、自分の機嫌は自分でとらなきゃね! ・・・いや、本当に大丈夫だって! もっと大変なこと、よくあるから。 今日は全然楽勝だったわ~! そうやって笑顔振りまいて。 今日も一日、何とか無事におつかれさま。 ――この本を手に取ってほしいのは、そんな人。 2024年の1冊目に選んだのは「スマホ片手に、しんどい夜に。」。X(旧Twitter)で80万人超のフォロワーを誇る、通称「シャープさん」による書籍です。 大変さとやりがいと。そん

親も子どもも生きやすくなる、大人のための課題図書

夏休み、子どもたちと一緒に過ごす時間がぐんと増えたみなさま。 おつかれさまでございます。 どうですか? 疲れていませんか?? 私はこの夏休みが憂鬱で仕方ありませんでした。 なぜなら……そう、宿題のサポートをしなくちゃいけないから。 わかっているんです、これは子どもの宿題。 私が困ったり苦労したりする必要はない。 それでも、相談されればノータッチというわけにはいかず。 しかも何でもかんでも「自分がやった方が早い!」と 思ってしまいがちな私…… 見守り、任せ、いい塩梅で手を出

睡眠にテコ入れしたら、あれこれ良くなりつつある話|働くあなたの快眠地図

忘れた頃に図書館で予約順が回ってきたこちらの本… 秒で寝られるし、睡眠時間も足りていそうだし、 私自身そんなに睡眠に課題感はないのが正直なところ。 多分予約したのも「なんとなく」な流れだったと思われます。 ゆえに「読まずに返却しようか」とすら思っていたのですが、 まぁせっかくなので、 という程度のテンションでページをめくってみたところ… 全く関係ないと思われた私のモヤモヤ、 もしかしたらこの本をヒントにアプローチできるかも!? ――そんな気づきを得て、少しずつ実践中。 本