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【My Story#14】会社員マインド vs 起業家マインド

私と夫は、生まれ育った国と文化が違うということ以外にも、大きな違いがありました。

それは、お金に関する考え方です。

彼は20年来のフリーランスのフォトグラファーで、会社員経験はほぼありません。また、夫の父親は現役時代はイギリスで事業を営んでおり、サラリーマン家庭ではありませんでした。お金は自分で稼ぐ、自分で増やすというスタンスの家庭環境で育ちました。

一方、サラリーマン家庭育ちの私は、会社からの期待に応えることが、収入を増やす方法という、受け身スタンスの家庭環境で育ちました。

お金に対するものの見方は、人生全般に影響します。いろいろな面で、違うものの見方、考え方をすることが、結婚してからだんだんとわかりました。

結婚願望や母親願望を持ったことがなかったのに、子供が生まれてからは、とにかく息子が可愛く、育児が最高に楽しくて、息子が小学校までは育児に専念したいと思いました。ですが、この考えは夫から猛反発をくらいました。結婚前に、2人で資金を出し合って中古の家を買い、住宅ローンがあったのです。私も稼がなくてはいけない状況でした。

夫には、「9−5時、月ー金で誰かのために働くなんてバカバカしい。日本では専門職で働いてたんだし、それを活かして自分が得意なことをして稼げばいい」 と言われました。でも、育児もしながら、この国でいったい自分に何ができるのかが、さっぱりわかりませんでした。 

有名なグローバル企業で14年も働いて、オーストラリアの大学院を出たのに、ほんとうに情けない話です。そんな無力な自分を受け入れられず、誰かに助けを求めることもできなくて、精神的に苦しい時期でした。

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