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ラストワルツ

実は夏至あたりから大風邪を引いてこじらせてしまい、

たくさんのクラスをキャンセルし、
お楽しみのあれこれも全部辞退するという、涙のジューンを過ごしておりました。(ご迷惑をおかけした皆様ごめんなさい)

お陰様でなんとか復帰いたしました。

とにかく心身に滋養を!と久しぶりの銀座へ。

銀座のOLをしていた頃、歌舞伎座でよくデートの待ち合わせをしていました。

そして、それなりに理由はあったのだと思いますが、約束に行かなかった経験があります。なんて残酷なんでしょうか、若いって。今みたいに携帯も何もない時代です。

歌舞伎座へ行くとどうしてもその記憶から逃れられない罰が30年経った今頃与えられています(笑)

竹葉亭で鰻を堪能して、お気に入りの写真家たちの小さなコレクション展にいき、ドアノーの“パリ祭のラストワルツ”をしばし眺めました。

この写真はパリ祭の一日を追っていたドアノーが、路上で熱狂の余韻に浸って踊る2人を、残っていた最後のフィルムに収めたもの。

作品を撮ろうとしたわけではなかったそう。そこがまた素敵で。

踊りをやめられない理由は、きっとそれだけじゃない、終わりたくない若き2人の姿に、いつ見ても胸が熱くなる一枚です。

私も熱狂の中、夢中で踊り続けていたい。このラストワルツみたいに。

夏至の大浄化を終えて、

私の真新しい夏がはじまります。

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