#024『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992/1993)

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(024 /365)
『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992/1993)
原題: 『Scent of a Woman』

中高時代の同級生からオススメです。

退役軍人で盲目、エキセントリックなフランク中佐と奨学金でハイスクールに通うチャーリーとの交流。

裕福な友人と話が合わないチャーリーは、アルバイトで姪一家の休暇旅行への同伴を拒むフランク中佐の面倒を見ることになる。
友人のイタズラを目撃したチャーリーは学長から犯人を言わなければ退学、言えばハーバードへの推薦を出すと取引をもちかけられ、週明けには回答を迫られる。

そんな憂鬱な気持ちの週末、フランク中佐はある計画を遂行するためにチャーリーを無理やり連れ出す。豪遊し、兄と会い、娼婦と過ごす。中佐は最後に“頭をぶっ放す"と告げる。

2人でフェラーリでスラムを駆け抜けるシーンの音楽は快活。
ニューシネマパラダイスに続いて年の差のある2人の絆の物語。

青年は大人を信じないものだ。それは大人が青年と関わりを持たないからだと思うし、青年は多感で大人をよせつけないからだ。

ただ大人もかつては青年だった。高潔さや勇気を守る力は当然ある。
青年と大人が垣根をこえたときお互いの成長がある。
大人はかつての輝きを取り戻すのだ。

この年齢で見ておいてよかったと思う。
後進の育成というにはまだ早いけどもいつだって意識して人生を歩みたい。
素晴らしい映画でした。

盲目の退役軍人はアルパチーノが怪演。終始目を見開きまるで本当の盲目なのかと思わせる。

もともとは、1974年、ジョヴァンニ・アルピーノの小説 Il buio e il miele (「闇と蜂蜜」の意)を原作にしたイタリア映画『女の香り』(Profumo di donna)のリメイクだそうだ。
ところどころで、フランク中佐が女性の香り(香水)を言い当てる場面がみられる。

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