#045 『きっと、星のせいじゃない。』(2014/2015)

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( 045/365)
『きっと、星のせいじゃない。』(2014/2015)
(通常版126分 特別版133分)

原題:『The Fault in Our Stars』

13歳の時に甲状腺がんを患い、肺に転移した少女の物語。彼女の名前はヘイゼルグレース、17歳。

ガン患者支援団体の会で、骨肉腫を患い、右足を切断したオーガスタスウォーターズと出会う。彼はガンの転移が見られない、克服した少年、18歳だ。

この2人の、ちいさな無限の物語。

オーガスタスが、イケメンすぎる。
友人のアイザックを慰める時も、
本の感想のメールをくれる時も、

彼の行動が物語を進める!!
言い回しも行動もすごくイカスしおしゃれだ。

本作は、ジョン・グリーンの小説『さよならを待つふたりのために』を原作としている。
これは活字でも読みたい、、

映画監督は先日見た『ハッピーエンドが書けるまで』のジョシュ・ブーン。 リリーコリンズから始まって、同僚からこの作品を教えてもらった。

僕は愛だか恋だかとかをいっつも考えてるけど、やっぱりピークは高校生だっだと思う。
もうオーガスタスみたいな言葉はもう言えない。言えるとしたら、自分の先が見えた時なのかもしれない。

彼らは2人の架け橋となった彼女の愛読書『An Imperial Affliction』(絶大なる痛み)の作者ピーターヴァンホーテンに、物語の先を聞きにいくことに。アメリカからオランダへ。
オーガスタスは彼女の母と一緒に付き添い、海を渡る。

重篤な彼女にはかなりつらい旅である。
肉体的にも。精神的にも。
アンナフランクの家の階段は、彼女には急すぎる。

物語はここから加速度的に進む。
2人の関係性も。
結果として彼らの旅はとても素敵なものとなった。はずである。

35年生きてきて僕の身近に重篤な病を患った方がいない。
それどころかテレビなどのドキュメンタリーも多分避けがちである。
素直なことを言うと多分、怖いんだと思う。突然の死じゃなくて、徐々に徐々にというのがすごく怖い。

今回この企画をやらなければ、映画の事前情報を得て、そして避けたと思う。

18歳と17歳の2人は僕の35年の半分なのだ。
こんなに瑞々しい時代に終幕を待つなんてつらい。

オーガスタスを演じた、アンセル・エルゴートの演技がすごく好き。目線や、笑顔や、泣き顔がすごくいい。同性だが惚れる。

ところどころヘイゼルグレースが語りを入れるのだが、言い回しがすごく力強い。力強いと言うのが正しい表現なのかよく分からないけど。

ラスト。

アイザックと話すヘイゼルグレース。
真実をアイザックから聞かされるヘイゼルグレース。

最後に届いた手紙はやはり、やはりガスだ。ガスの演出はもうすごいよ。

ガスが物語を進める物語。彼と彼女の合言葉はやっぱり、okeyだ。

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