見出し画像

#078『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)

#365本映画をみる
#あなたのオススメ教えてください
( 078/365)
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)(105分)
原題:『Sing Street』
脚本・制作・監督はジョン・カーニー。

すごくいい映画だった。少年らしさと80年代ミュージックがすごくマッチしてる。

舞台は1985年、アイルランドのダブリン南部。
不景気、親は離婚の危機。家計を節約するために、私立から公立へ転校させられる主人公のコナー。15歳。
転校は散々なものだが、自称"校内コンサルタント"ダーレンと友達になる。ダーレンと話しながら下校する時、学校の前にいるラフィーナに一目惚れしミュージックビデオを撮影するからと誘ってしまう。

「バンド組まなくちゃ!」ダーレンとバンド仲間を集め始める。
楽器万能でうさぎ好きなエイモンはじめ、5人体制になる。バンド名は”シングストリート"学校の名前そのままである。

そしてラフィーナを呼んでミュージックビデオを撮る。
6つ上の兄は大学を中退させられ腐ってるが、弟に音楽の指針をしめす。「女にもてたきゃコピーバンドはするな!」「彼女はすべての作品に出すべきだ、世界に通用する」「宿題だ。もっと上達できる。」
言葉は荒っぽいが、期待してる。

エイモン少年もイカス。音楽できる少年って大人びてるんだよなぁ。

コナーは赤ら顔な少年だ。クソ真面目っぼい見た目だが、色っぽい。
クソダサイスタートから少しずつカッコよくなっていく。
ラフィーナとの恋愛模様もいい。ラストで2人が選ぶ道は最高!

兄貴の「弟をたのむ、俺がいなきゃ道に迷う」がかっこいい。コナーが見えなくなって吠える「やったぜ!」

兄は6年間家族の中で生き方を開拓し、弟に道を切り拓いてきたが、弟が自分で開拓する道を歩むことを喜ぶのだ。

80年代の音楽が多く出てくるのでコナー少年と同じ年代以上の人はすごく楽しめるかも。50代の方々ぜひ。

本作はカーニー監督の半自伝的映画だそう。
そう思うと85年を舞台にしたのも合点がいく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?