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#050『ショーシャンクの空に』(1994/1995)

#365本映画をみる
#あなたのオススメ教えてください
( 050/365)『ショーシャンクの空に』(1994/1995)(143分)
原題:『The Shawshank Redemption』

『21歳の課題』最後の1本。記念すべき50本目はこれに決めてました。

名作のレビューをする時の反省で「僕が語るのは必要ない」とか「感想は必要ない」というのはやめましょと言われた。確かに。せっかくやってるのにそれはないし、名作だからこそどう感じたかを書かないとだなぁと思う。
『レオン』はいつかまた見直して書き直さないといけない。諫めてくれる人はとても大事である。

『ショーシャンクの空に』を見なくてはいけないと意識してから何人の人に薦められただろうか。でもみんな多くを語らない。「ありえない」「人生を無駄にしてる」ありきたりだけど、観賞後の僕も見ていない人に同じ言葉を言うだろう。きっとそれは叱咤に近い。

『21歳の課題』からの解放を今日、僕は果たしたけど、わざわざDVDまで用意してくれたのに、本当に不義理なことをしてきたと思う。15年の歳月だ。たった143分をなぜここまで引き伸ばしてしまったんだろうか。このレビューはスクショを撮って本人に送る。

僕にとっては"見ていないと言う思い入れ"なんだけど多分「なんじゃそりゃ!」と一蹴される予感がする。

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レビューをするにあたって僕と同じく未見の人はここまでにして欲しい。警告である。
僕のレビューは物語の冒頭と印象的なシーンにどうしても触れてしまう。0ベースで見る方が絶対に面白い。
僕のレビューは10%くらい情報を植えつけてしまう。

いままで「ありえない」「損してる」と伝えてくれてきた人たちはまさに鑑賞する人への優しさなのだろうなぁと鑑賞後の今ならよくわかる。

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極力ネタバレはしないが、ここから本当にいつものレベルで。それは『ショーシャンクの空に』とはいえ例外にはしない。

物語は銀行副頭取、アンドリュー・"アンディ"・デュフレーンの裁判、投獄から始まる。妻殺しの容疑をかけられている。彼は無実である。ショーシャンクは刑務省の名前。

スティーブンキング原作。主演ティム・ロビンス/モーガン・フリーマン。フランク・ダラボン監督。

タイトルに引っ張られて、空がうつると思わず見てしまったり意味があるのかと考えてしまう。だが原題を直訳すると『ショーシャンクの償還』だ。
つまり『贖罪』とか『取り戻すとか』、『過去の罪や過誤からの放免』になる。

粋な邦訳題だ。天才か。「空に」がいい。間違いない。

主人公のアンディは朴訥だ。基本的に仏頂面なのも印象的。物語の語り部はアンディが所内で最初に話しかけたレッド。

刑務所生活は長い。『ビールの振る舞い』『オネェたちとの戦い』『ブルックスの出所、そして施設依存症』『フィガロの結婚』『トミーへの教育』そして真相。

僕の好きなシーンは、『フィガロの結婚を流すシーン』アンディの満足そうな顔、囚人、看守のそれぞれの表情が最高である。これはかなり序盤。

物語の中盤かなりショッキングなことが起こる。物語の結末を別の形で考えながら見ていた僕は予想を裏切られて「まじかよ、、」と呟いてしまった、、。

そして終盤だ。陳腐な言葉を使うなら伏線回収。見事なものだ。ここ最近映画をたくさん見たせいで、こんなに見事な回収はなかったので"逆に"油断できていた。 

アンディはどこまで想像してたんだろう。
19年の退職金は自分で作ってたわけだし、あのシーンからか。いやもっと前か、、、。

仲間たち、みんなアンディが大好きだ。
僕も大好きだ。レッドがアンディを語る台詞が泣ける。
そしてラストシーン。アンディが何してるって。
すげーアンディらしいことだった!
ほんと朴訥な人である。

妻は彼のことを"わかりにくい人、本を閉じたような人"だと評した。
うまい表現だ。でも奥さんはちゃんとその本を読まなかったんだろうな。ないしは途中で読むのをやめてしまったのだろうか。勿体無いことしてしまったな。

全然関係ないけど、『大脱走』みたくなった。
古い映画だけど、何故か子供の頃見た覚えがあって、毛色も何も違うのにさ、なんとなく。近々見よう。
『大脱走』のあのテーマソング知ってる?『大脱走のマーチ』って言うんだぜ(今知った)

刑務所にぶち込まれる映画はすごく多い。この50本の中で言っても、何本あったかな。共通点、いわゆるあるあるが見えてくるけど、まぁ蛇足かな。

公開から26年。そして課題を出されてから15年。
損をしてきた僕だが、今日から見た側の人間だ。

この企画は365本、量をこなす企画である。
もう一回見たいけど、そこは後回し。

とりあえずもう一回見たいと思うものをリストアップして、とことん調べ上げる企画としてもう一回見るよ。新しい企画としてまた楽しむ。
それに関してはこの企画外で見てきた映画も含めてやろうと思う。

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