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近藤のlifelog:長女の小学校生活の総括から、彼女がハードルにどう向き合ったのか


長女、小学校を卒業しました。

思えば彼女の入学式時期は、はじめての市議選真っ最中でした。
「入学式は出席して!」と応援してくださる方々が、私の代わりに「本人じゃないタスキ」をして練り歩くというミラクルで乗り越えながらの戦いをしたことが懐かしいです。
「家庭を犠牲に頑張れ!」を強要する人はおらず、私の周りには一番大切なものを一緒に守ってくれようとする方々がいました。
本当にありがたかった。
彼女の成長に寄り添えたのは皆様のおかげでもあります。

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卒業してから春休みを満喫している長女。
「今、しあわせ?」と聞くと「しあわせぇー♪」と笑っています。中学でお別れするお友達も含めてのおしゃべり会や、好きな音楽を聴き、充実しているようです。
子どもにも休みが重要なんだ」と実感します。

そんな中、長女が小学校生活を総括を話をしてくれたので共有します。
(長女に許可をもらったので公開します)

長女による小学校生活の総括。その時何を思い、乗り越えてきたのか

学校現場では、実際には(先生の見えないところで)様々な暴力が発生しています。特にうちのように主張の強い子どもは、それと対峙する宿命のようですw。もともと感の強い長女に対し、親としての一番の役割は、彼女のメンタルフォロー役だと思っていたので、細々とした愚痴は聞いてきたのですが、この春休み、気持ちがゆっくりして語られたのは小学校生活の総括で、感動しました。

子ども自身が述べる言葉は、子どもの発達と必要な教育現場を考える上で、重要なヒントになります。小学校低学年の発達段階を考えると、中々言葉にしたくても出来ないものです。
「あぁ、あの時のあの行動は、そうだったのか・・頑張ったね」という想いがこみ上げてきました。

娘たちの話を聞いて、教育をテーマにした勉強会でよく言われることが、例外なく娘にも発生していることに驚きました。

学校生活ではいろいろあったんだな、
小学校低学年ではなかなか言語化できないんだな、
辛いことがあっても親には言わないというのは例外なくうちでもあったんだな、
小6にもなると、自分を俯瞰して見れるほど成長するんだな、
いろいろ考えてるんだな、
生きる力は自己肯定感が根底にあって育つと言われるけど、ハードルを乗り越える経験も重要なんだな等、

娘から気づきをいただくとともに、成長を喜びました。(長女に公開しても良いと言われてたのでシェアします)


2年生の頃は、パンチやキックなどを受け辛かった。暴力が怖かったのでクラスには溶け込まず隅っこにいた。しかし力で負けることが悔しかったので、重いものを持ったりしてトレーニングしていると4年生では腕力でも勝てるようになった。

しかし5年生になると、男子には腕力で叶わないことが分かったため、口での喧嘩に磨きをかけた。人の悪いところを指摘して正面からぶつかり、理不尽な所を見つけては追及した。しかし勝ってもスッキリすることはなく、常にイライラが募った。
6年生になると、スーパーポジティブな女子に出会い転機が訪れた。笑顔がキラキラして素敵な女の子。他人の気に入らない言動に愚痴をこぼすと「いいじゃん、そんなの!」と笑って流し、面白い・笑えることをして、マイナスをプラスのエネルギーにしてしまう。ポジティブなエネルギーが周囲にじわり広がり、クラスが全体がいい雰囲気になっていった。

○大繩競争をするときに、運動が苦手な子も引き入れて、盛り上げて応援して勝利(ポジティブな関わりが勝利につながった経験が出来た)。
○ぽつんと寂しそうにしているお友達に声をかけて、みんなで仲良くする雰囲気を作ったら、クラスの笑顔が増えていった。
○当初は男子と女子の間の軋轢も解け、みんなが仲良くなっていった話 等々、彼女に出会えたことで自分の人生が変わったんだと嬉しそうに話してくれました。

自分が痛い思いをしたからこそ、痛い思いをしていそうな子に手を差し伸べたいと思うようになった。ポツンといる子は自分だったから、その子を入れてみんなと仲良くするには?と考えるようになったと教えてくれました。

ハードルに向き合う経験も重要

現在の学校環境は、子ども達にとっては少し息苦しい環境にみえるので、改善していく必要があります。
しかし一方、学校というのは、お友達と出会えたり、集団の中で様々なドラマを経験出来る場でもありますから、子どもがハードルに向き合った時がチャンスとも言えます。
生きる力に必要な自己肯定感は、承認される経験を通じて育つと言われていますが、ただ単に褒められるより、ハードルを乗り越えた経験からのほうが、より質の高い自己肯定感を育むといわれています。つまり、ハードルに向き合い、試行錯誤する過程で、相談できたのか、試行錯誤できたのか、一緒に乗り越得ようとしてくれる仲間がいたのかが重要ということでしょう。

自治体の役割は


一番の身近な大人である親が相談者となるには、幼少期からの子どもとの関係づくりが大切です。
自治体としては、子どもと親のよりよい関係性構築に向けて、子どもの発達についての知識がある支援者が、親に伴走する「子育て支援事業」としてサポートしています。年齢に応じた関わりの知識があった方が親も安心して子どもに対峙できるし、関わりの質を高められれば、子どもが大きくなるにつれての信頼関係につながっていく事業です。

また学校現場においては、担任の先生の役割はもとより、様々困難を感じた時、相談できる大人の存在、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの役割が重要になるでしょう。彼らは子どもと親の関係や、生徒同士の関係を整理したり、親と教師の間に入って問題解決のサポートをします。

議員の仕事は仕組みづくりですから、子どもの声や現場の事例を基にしながら、育ちの場を作ることに引き続き貢献していきたいと思います。

応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。