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近藤みほ議員の取り扱い説明書


議員のお仕事をやって6年が経過しましたが、相変わらず「議員に相談することで、どんな影響があるのかイメージしにくい」「議員の仕事が分かりにくい」というお言葉を頂くので、私の取り扱い説明書を書いてみることにしました。

序)一般的な議員のお仕事の定義は?

wikipediaにもございますが、市長が提案する予算案や条例に対する議決権(過半数で可決、流山市議会でいうと28人中15人以上)を持っている住民代表のことです。流山市の場合、市長が1人に対し、議員は28人の合議体(28人の協議を通じた結果の意思の総合)なので、市民の多様な意見を反映する責務を担っています。

ですが、この合議制の仕組み、分かりにくいですよね。
さらに議員活動は、議員毎にスタイルが異なるので混乱される市民も多いようです。よって、あくまで私の考え方・動き方を私の取り扱い説明書として記載してみることにしました。

1)行政のワンストップ窓口

行政対応などで「もやっ」としたことや、より良い街にするための提案に対する市民の窓口として働いています。議員は行政が策定している計画や条例等を把握しているため、ある程度はピンポイントで回答出来ますし、分からなければ担当課に確認して回答できます。

一例を示します。
皆さんは、こんな疑問を持った時、行政にどう問い合わせますか?

子どもが来年度、小学校1年生になる。放課後の過ごし場所について準備したいので①流山市の公設学童と民間学童の違い②保育園との違い③流山市の学童環境(特に質)④小1にありがちなトラブルについて教えて欲しい。

このような質問は行政から回答を得ることは出来ません。行政は自分の部(課)が担当している事務以外については答えないし、公平性に疑義が発生しそうな見解を述べにくいためです。

 それでも「②の保育園との違い」を市から情報取得しようとすると、保育園については保育課に、学童については教育総務課に聞いて、その差分をご自身の頭で整理することになります。行政用語は難しいため市民は理解できないことも多く、結局分からなーいっ!となりがちです。しかし、議員であれば流山市の子育て環境として目指すべき姿や課題を整理しているので、独自見解も織り交ぜ、市民目線で回答することが出来るでしょう。
 
 議員はマニフェストを掲げ、テーマ(専門性)をもって活動しています。少なくともテーマに即したものであれば、独自見解と共に回答します(私のテーマは、子育て・教育、景観まちづくり、市民活動、行政改革、地域のシニア等です、詳細はホームページをご覧ください)。

2)あなたのエージェントとして動く

 例えば、あなたが何か不当な思いをされたとします。その場合、議員は訴えてきた市民(陳情者)のエージェント(代理人)として、どこに問題があるか調査をし、是正に向けた働きかけを行います
 先日、熊本市教委の調査で「学校で子どもが体罰・暴言被害に遭っても届け出なかった人が約7割に上った」というニュースを目にしました。

理由は「相談しても無駄だと思った」「訴えた後のことが心配だった」でした。こういったものは泣き寝入りせず相談して欲しい代表例です。

 体罰被害以外でも、子ども達が学校で悩むことは発生します。しかし上記と同様の理由で先生には相談できず、私に相談してくる親御さん・お子さんはいらっしゃいます。こういう時、私は、どこに問題があるか調査をし、是正に向けた働きかけを行います。しかし調査結果によっては、陳情者に耳の痛いことを申し上げる場合もあります。陳情者の利益のために働くというより、より良い子どもの育ちのために行政と保護者で何をすべきなのかを、第3者の視点で整理することを重視します
 ちなみに、学校の先生方も大変ご尽力されているとはいえ、子ども達が安心して悩みを相談できないケースが多い問題については、継続して調査している事項です。

参考までに、ここ最近受けた相談を列挙しておきます。不当な思いだけではなく、様々なお悩み・疑問・ご提案を持っていることが分かると思います。

〇昨今、家の近くで煙草を吸う人が増えて困っている。ポイ捨ても増えている。流山市路上喫煙の防止及びまちをきれいにする条例があるが、もう少し厳しく取り締まることは出来ないのか。
〇周辺の雰囲気が気に入って家を買ったのに、大きな看板が立てられた。どうにかならないのか。
〇子どもが学校に行ってくれない。何が原因なのか。学校とどう連携すればよいのか分からない(よくある相談)
〇保育園の保育に疑問がある、、でも保育園に子どもを預けている都合上、園に相談してもよいのか分からない(よくある相談)
〇開発圧力が強いからか、近所の緑が無くなってしまう。緑を残したいがどうすればよいのか。
〇子どもが手を離れてきて、やりたいことが見え始めている。しかし何をどう始めたらよいか、知識も欲しい。
〇子育て支援センターで信じられない対応をされた、これは妥当な対応なのか知りたい。出来れば是正を行ってほしい。
〇現在行っている市民活動を活性化したい、どうすればいいのか。
〇グループホームに対する偏見が強く、地域住民にご理解が得られない。どうすればよいのか など

3)より良い街になる仕組みづくりに貢献する

 調査を通じて是正すべきと感じたものは、法律や他自治体事例などを調査し、議会の一般質問などを通じて提案します。1.ワンストップ行政窓口、2.あなたのエージェントとして働く中で、同様の相談を受ける場合があります。統計上、7,8人が同じ問題を指摘する場合、それは潜在的な街の課題である可能性が高いと言われています。

しかし現実問題、全てを議会で提案することは難しいため、私はマニフェストとして掲げているものを優先します。その他の事案については、他の議員(特に掲げているマニフェストや地域性を尊重して)と連携するなりして進める場合も多いです。

 また、市と方向性が同じで、細かいものは直接要望の主旨を記した文書を担当課にお持ちすることもあります。さらに、市が計画に位置付けているにも関わらず、市民に担い手がおらず実現が難しい事業である場合は、ご興味のありそうな市民の方に市の考えや計画を共有することもあります。市民に本格的に活動したいという要望があれば、活動の立ち上げをサポートすることもあります。勿論、議員という立場上、軌道に乗ってきたら離れる等、ある程度距離をとる節度ある対応も重要なことだと思います。

4)何をやって何をやらないのか

 議員という仕事上、市から上がってきた議案は全て目を通し、自分なりの見解をまとめ議決を表明しますし、その過程で多岐の分野で様々なテーマに詳しくなる仕事でもありますが、やはり無理にでも時間を割くのは、自分がコミットしてるテーマ(専門性)に関わる活動です。

 また議員間で暗黙で分担している「地域」という概念があります。私はおおたかの森地区在住の議員なので、それ以外の地域課題を担当する場合は、その地域の議員さんと連携できると、市民にとってより良い働きかけが出来ると考えています。
「地域は関係なし!」とおっしゃられる議員もいらっしゃいますが、さすがに地域課題を扱う場合、その地域の日々の動きを知らずして動くのは乱暴にも感じるため、私はその地域をよく知っている議員さんと一緒に動きたいです(所属会派には全部の地域の議員が所属していますし、流山市議会は超党派での議員連携も盛んですので、この点、市民の方はご心配なく!)。
※子育て・教育の陳情の場合、地域関係なく対応する場合はございます。

皆様も議員に相談を持ち掛ける際は、その議員の特性や専門性を見極めて上手にご利用くださいませ。ご質問があれば気軽にお問合せ下さい。

応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。