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【菅野智之】【小林誠司】切っても切れない最強バッテリー、スガコバに夢を乗せたい2021年

球春到来!

2月といえば、プロ野球の正月。キャンプの時期だ。ルーキーや新戦力のアピールに胸踊らせ、今季の贔屓チームのゆくえをうきうきと予想する、プロ野球ファンが1番浮かれる楽しい時期かもしれない。

わたしも例年であればキャンプを理由に連休を取り宮崎や沖縄に飛んでいたはずなのだが…このご時世である。テレビ中継やSNSで情報を集めるのに必死だ。楽しいけれども。

今年のジャイアンツのキーマンとして、わたしは2選手を挙げる。

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1人目は、菅野智之。言わずと知れたエースである。

キーマンとして挙げるまでもないが、メジャー移籍せず残留を決めてくれたことはファンとしては非常に心強かった。(メジャーの舞台で活躍する彼の姿も観たかったな、という気持ちもあるけれど)

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2人目は、小林誠司。強肩が魅力のキャッチャーである。

肩の強さ・守備力は球界トップクラスで、投手からの信頼も厚い。全国の球児やプロ野球選手までも彼に憧れ、真似をしようとする人が多いほどの優れた選手である。

しかし、これだけの素晴らしい選手である小林は、チームの正捕手ではない。

高橋由伸政権の2016〜2018年シーズンはほぼ正捕手として試合に出場していた。
しかし、後輩の大城卓三の台頭などにより、2020年シーズンは2度の怪我の影響もあるが120試合中わずか10試合の出場にとどまっている。

なぜ小林は正捕手になれないのか

前述の通り、小林は球界トップクラスの強肩・守備力を持っている。リードも年々成長し、投手陣とのコミュニケーションもしっかり取れていて、信頼も厚い。

キャッチャーとしては申し分ない選手だが、正捕手になれない要因としては、打撃面が物足りないことが大きいだろう。

ルーキーイヤーから7シーズンの通算打率は.217。打順は8番がほとんど、観ているファンからしたら、言い方は悪いが9番を打つ先発ピッチャーと合わせて「自動2アウト」のようなかたちになってしまっていることは否めなかった。

対照的に、ライバルである後輩大城卓三は、肩・守備力・リードすべて小林と比べると見劣りがするが、パンチのある打撃が魅力の選手。
打率も2割台後半、2020年シーズンは93試合出場で9HRと長打も期待できる。

原監督の頭の中を覗くことは出来ないが、DH制が導入されていないセ・リーグで戦うにあたって、守備力が1番のはずのキャッチャーというポジションでも、打撃を重視せざるを得ないのだろう。

「スガコバ」が特別なバッテリーなわけ

ジャイアンツファンが聞くとわくわくする単語、「スガコバ」。わたしがキーマンとして挙げた菅野・小林のバッテリーを、ファンは「スガコバ」と呼ぶ。

スガコバこと菅野・小林は両者とも1989年生まれの同級生。
菅野は東海大学時代に日本代表として活躍、小林は広陵高校3年生の時に正捕手として夏の甲子園準優勝をしている1989年世代のトップ選手と言える。

この同い年のトップ選手同士が同じプロ野球チームに所属しているというだけでかなり胸熱なのだが、また仲が良いんだな、この2人。

遠征先で夜中まで試合の反省会をして次はこうしよう、とどんどんお互いがお互いを成長させていったスガコバ。

今や日本球界のエースである菅野が1番話し合って、信頼を置いている相手が小林で、また小林も日本球界のエースを1番理解してリード出来るキャッチャーなのである。

ジャイアンツ公式YouTubeをお借りして。もうこの13分の動画を見ればわたしが何も言わなくても2人のただならぬ絆が垣間見えます。そして思います。「尊い…!」

2021年は「スガコバ」に夢を乗せたい

このようなバッテリーでありながら、昨シーズン菅野の登板試合で相棒を務めたのはほとんど大城であった。

わたしはジャイアンツの選手は、生え抜きだろうが移籍組だろうが、ある程度時間が経てば愛着が湧いて「皆に活躍してほしい!ポジションが足りない!!!」と騒ぎ誰が活躍しても喜ぶタイプであるし、大城は特にアマチュア時代から思い入れがあるのだが、今年は菅野の相棒は小林であってほしいなと思ってしまう。

なぜか。言葉で表すのは難しいのだが、スガコバはやっぱり特別なのである。

菅野はもう、来年はまたメジャー挑戦をするかもしれない。感染症の影響も少し落ち着いて、今季こそジャイアンツでプレーすることが最後かもしれない。

それに菅野は年齢的にも全盛期に近い状態であることには違いない。
このエースの、最高の状態の時に受けてほしいキャッチャーは、たくさん話し合った、お互いがお互いを分かり合って信頼しきっている小林なのである。ジャイアンツファンとしてだけでなく一野球ファンとして、最高のバッテリーを堪能したい。

2021年11月、圧倒的な力を見せつけて優勝したジャイアンツに日本一を決めてほしい。
そして、マウンドで1番に抱き合うのはスガコバであってほしい。それは現時点では夢であるが、この夢を2人に託したい。

2021年は、わたしにとってそんな年。

この記事で使った写真は、コロナなどなかった世界でわたしが撮ったものです。
最近絶望的にサボっておりますが、ジャイアンツの写真を載せているInstagram【 @yoshinobugram 】がありますので、良かったら覗いてみてください!