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金山巨石群/岩屋岩蔭遺跡巨石群

巨石好きならワクワクしっぱなしの、金山巨石群(縄文時代の県指定史跡「岩屋岩陰遺跡」を含む周辺の巨石群)です。
1997年からの古天文学調査により、正確に時をはかる太陽カレンダーの機能があることがわかりました。(金山町観光協会のパンフレットより)

すっぱりとカットしたような断面

古代人が太陽の運行や夜空を観測していた

この巨石群は、春分・夏至・秋分・冬至といった、節目の時期を観測できる配置になっています。
また、北極星や北斗七星の位置も確認できる配置です。
上の写真の中央部、柵の中には祠が置かれているのですが、この巨石群が天体観測に活用されていた時代には、この柵の中の場所に座るなどして、空を見上げていただろうと推測します。ちょうどこの位置から岩の断面に沿って空を見上げたら、太陽の高さなどを確認できる角度になっているようです。

上の写真は遺跡の一部でしかありません。
ほかにもごろごろと巨石が転がっているのですが、各巨石はそれぞれなんらかの意図のある角度になっています。
節目の特定の時期の観測であるとか、夜空の特定の星座を見つけられるように。

この形も人工的
冬期はこの割れ目の間から朝日が昇る


北極星を観察する石: 手前の石は傾斜が35度になっており、この石を起点に写真奥の巨石の方向を見上げると北極星が見つけられる。

間違いなく、天体観測に用いられた

この巨石群を見て回って確信したのは、これは明らかに天体観測をするために人工的に配置されたものだということです。

勝手な妄想ですが、太陽や夜空の星々の運行を見ながら、天体に合わせて巨石を配置していったような気がします。
ある位置に、ある角度に削った岩石を置けば、各季節の太陽の高さを確認できる、という発想で。

線刻石

この岩は、下の隙間に入れる空間があり、夏至の頃にちょうど日光が差し込むつくりになっています。
岩に刻まれた平行の線は、夏至の頃の日光が差し込む角度だそうです。

巨石好き&天文好きにはたまらない場所でした。
一時間くらい滞在してじっくり見ましたが、できればさまざまな時期の、お天気の良い日に訪れて天体観測をしてみたいです。
さらに調査をすれば、もっと色々なことが判明しそうな場所です。

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