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おじいちゃんの思い出

今朝、ラジオを聞いてて7時のロックで Eye of the Tiger という曲がかかっていて朝から回想モードに入っていた。おじいちゃんと子供のころ地上波の洋画を放映している番組で観たのを覚えている。暴力的なカテゴリーにならないのが不思議なところであるが、ロッキーはどの映画も冒頭で主人公が挫折を味わい、努力を積み重ねて最後には逆転勝利するというもので、どの映画でも最後の試合の時には家族全員でブラウン管に向かって声援を送ったものである。

そんなおじいちゃん=祖父との思い出を忘れないうちに書こうと思う。

私の祖父は私が大学生の頃の12月1日に亡くなったのだが、彼が亡くなった日は冬の北陸では珍しい快晴で、翌日から季節らしい吹雪だったのをよく覚えている。晩年は海沿いの病院に入院していて、どんどん衰弱していったので孫である自分たちにはなかなか見舞いにも行かせてもらえないという状態だった。今思えば元気な頃を焼き付けておきなさいという家族なりの配慮だったのだと思う。

祖父は、東京の本所の生まれなのだが、戦争前後のゴタゴタで現在の実家のある北陸に住み、帰還兵として帰ってきたのに戦争の話をほとんどしないうえに何を聞いても笑い話しかしないという、とても強い人だった。
当時の人にしては珍しく高身長で(180はあったと思う)一緒に買い物にいくとどんな混雑した場所でも祖父の頭が他より抜きんでたのですぐに見つけることができた。

もうひとつ祖父を思い出させるものがあり、Back to the future のドクに雰囲気から髪型から酷似しているのである。そう。あの白髪で目がギョロっとしていて高身長なのである。日本人なのだが。

子供の頃によく探検隊と称して、行き先を決めずに祖父の車でドライブに行くのがとても好きだった。今思えば祖父は行き先に大体の見当はついていたのだろうけれど、山のほうへとにかく行って、中宮温泉あたりで湧き水を組んで帰ってきたり、鶴来へ醤油を買いに行ったりするのだけど、道中のガイドがドクっぽい演出があって「たいへんだー!」から「やったね!」というストーリー展開がある。ワンパターンでも子供心にはとても楽しいものであった。

そんな祖父は今でも時々いろいろなことを思い出させてくれて、ほっこりさせてくれます。

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