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時には感情に任せて怒ることも必要なのか

怒るよりも落ち込んでしまうことが多い人生だ。今まで生きてきた中で、恋人に対して感情的に怒ったことは2回くらい。

特に1回目は、以前ケンカをしたときに「正論ばっかり言って、なんでもっと感情的にならないの?」と怒られたことを受けて、ちょっと頑張ってぶつけてみた。怒っていたし、慣れないこともしたものだから、真っ赤になって涙も出ていた。

好きなタイプは? と聞かれると「何があっても絶対に怒らない人」と答えているくらい、私は怒られるのが嫌いだ。

感情的になっている人は怖いし、欠点だらけの自分を励ましながら生きている私としては、性格面を言われると「やっぱりみんなそう思ってるんだ」と思っていつまでも心の中に残ってしまう。

就職を機に、仕事においては全く違う考え方が身についてきたけれど、友達や恋人に対してはまだ適用できていない。

だからこそ、相手の嫌なところがあるならまずは自分の中で整理して、どの部分がどうして嫌なのか、自分もここがよくなかった、だから今後どうしようと思うかを伝えていた。

けれどそれで怒られてしまったので、思い切って感情的になってみたのだった。

あのとき彼は、私を見ていた。怒っている私から目をそらさず、じっと見つめる彼。お風呂上がりだったのかお酒を飲んでいたのか忘れたけれど、彼も赤い顔をしていた気がする。

一通り怒って沈黙が続き、ごめん、と彼の謝る声が聞こえた。そして続けて、「でもすごく、嬉しい」と言われたのだった。

彼はきっと、複雑に考えることなしに表現する私が知りたかったのかなと思う。落ち着いて考えて、相手の気持ちを理解しようと努めていた私からするとかなり拍子抜けしてしまう話だけれど、「考え過ぎてしまう」ことは時に相手に壁を作ってしまうことなのかもしれない。

時には取り乱したほうが人間らしいし、「相手に気を許してる」ということの印にもなるのかもしれない。たしかに怒るのはすごくエネルギーがいる。嫌だな、と思ったら離れてしまったほうが早い。それにも関わらず「怒る」ことを選ぶのは、やっぱりその人と一緒にいたくて、2人の空間を居心地良くしたくて、わがままかもしれないけれど、自分にとって良い環境がほしくて行うことなのかもなと思う。

…なんて、そんな風に思うけれど、やっぱり自分が怒られるのは苦手です。(そして、「もっと怒ってるでしょ!」と思っていたらごめんなさい)

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大テーマ#男女
テーマ#怒り

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