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好きな人と、いつもと違う空間で

東京は騒がしい。外に出れば車の音がいつも絶えず聞こえるし、駅ではスマホをもって歩いてくる人を避けるのに精一杯。やっと家に帰っても部屋の外ではいつも工事の音が聞こえるし、オンラインでも繋がっている数百人の人たちのつぶやきであふれる。

だけど騒がしい東京に慣れてしまっているとそれが当たり前で、毎日そんなものだと思って日々を過ごしている。引越してきた時は気になって眠れなかった工事の音も、いまでは生活の一部になっているし、数百人のつぶやきも結局、私が見るから入ってくる。

そんな東京で出会った6人で、湯河原の旅館へ泊りに行った。一緒に来た子の友達が湯河原の1駅となり、真鶴で出版社を営んでいるため、真鶴→湯河原の小トリップだ。

「せとみち」と呼ばれる真鶴の小道を、真鶴出版の川口さんに紹介してもらいながら歩く。まるで迷路に迷い込んだかのように、民家と民家の間を通り抜け、地酒を売る酒屋さんや、試食のできるひもの屋さんに案内してもらった。

少し風が強かったけれど、のんびりとして、穏やかな空気が流れる空間。

#湯河原チルアウト で打ち出されている「THE RYOKAN TOKYO」に到着。いたるところに人をダメにするソファ「yogibo」が設置されていて、到着早々もう動けなくなってしまった。

今回の6人は「文章を書く会」という名前で集まっている6人なので、ここでもやっぱり文章を書きはじめた。ここ最近、旅行の時にパソコンをもっていかない時が無いのを考えると、かなり私は「東京人っぽい」なぁなんて思う。yogiboにうずくまりながら、「チルアウト」というテーマでチルアウトしながら文章を書く。みんなのキーボードをたたく音が聞こえる。

東京は騒がしい。騒がしいからこそ、時間の流れがゆっくりとした街が好きだと思える。何もない空間を求めて旅に出たくなる。おだやかに過ごせる場所で、時間の流れをだらだら消費したくなる。

でも、声をかければいつでも会える友達や、カフェで文章を書いている時間や、SNSから流れてくるみんなの楽しそうな近況など、騒がしい東京の中にも好きな時間はたくさん散りばめられているような気もする。

普段とは違うゆっくり穏やかな空間で、いつも通り大好きな文章を書く人に囲まれて、普段と同じようにパソコンに向かって書いているのは、私にとってすごくチルアウトな空間だなぁと、パソコンと向き合うみんなを見ながら思う。

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書く日、書くとき、書く場所で」という共同マガジンをやっています。今回のテーマは「チルアウト」。

#毎日noteのテーマ 「空間」も混ぜて書いてます。

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