確かに「あった」過去は消えない
何年も前の恋人は、男女の友情を信じないタイプの人だった。共通の知人ですごく仲の良い男女を見て、「あの二人絶対怪しい」と疑うので、彼の周りにいる女友達は彼にとって“友達”じゃないのかな、と思うとすごく不安でもあった。
私はというと、昨日のnoteにも書いたようにもともと男の子になりたいと思っていたので、友情に男女の意識をもったことは特にない。当時の彼に「男女で仲のいい友達ってありえるんだよ」と言っては、絶対ないといわれて不機嫌になっていた。
ある日、“あの二人”が付き合うことになった。突然男の子が女の子に好意をもって(本当に突然だった)、ずっと友達だと思っていた女の子はしばらく悩んだあと、思い切って付き合うことにしたのだ。
「ほら、男女の友情って存在しないじゃん」と彼は言う。うるさいなぁ、と私は怒る。そして、少し悲しくなった。
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あの時はうまく言えなかったけれど、この話は果たして本当に、「男女の友情」が成立しない具体例になるのだろうか。今考えると、それはちょっと違うような気がするのだ。
異性だろうが同性だろうが、友情に永遠が約束されているとは限らない。周りの環境が変われば考え方も、付き合う人間も変わるし、突然好きになったり、嫌いになったりする。
ドラクエがどこまで進んだか、毎日報告しあっていた男の子とはある日喧嘩をして、一切話さなくなった。でも私は、確かにその子と友達だったし、そこに友情はあったと思う。ただ、今はもう無いだけの話だ。
友達以上に、もっと一緒にいたいと思うようになった“あの二人”は、すごくロマンチックに友情が変化しただけであって、それまで二人の間には、確かに「友情」があった。
それでいいんじゃないかと、わたしは思う。
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大テーマ#男女
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