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わたしはサバンナで生きたい。

今日は、エジプト以外は今回の世界一周で初めて訪れたアフリカの最終日。

治安の心配をして最初はビクビクしながら降り立ちましたが、大きなパワーあるアフリカにあっという間に虜になり、ここを離れなくてはならないなんてと少し感傷に浸りながら書いています。
特に、南アフリカ、ナミビア、ルワンダ、タンザニア、ケニアでは、人生でもなかなかない感動を味わいまくりました。

アフリカは、全体的に荒削りで未完成。
でも、ここに生きる人たちは、自分に正直に、何を持っていても持っていなくても誇りを持って今を精一杯幸せに生きている。
貧しくても、電気や水がなくても、何にも便利じゃなくても、手に入るもので生きていく工夫と生命力に溢れていて、豊かにも幸せにもあれることを教えてもらいました。

ここには、どんな選択をしてもどんな人生を歩んでいても全て包み込んでくれる包容力を感じ、居心地が良くて、大好きになりました。

一方で、課題もすごく多くて、それをなんとかしようとアフリカで奮闘している方々のパワーも半端なくて、刺激と勇気をたくさんもらいました。

現地の方々ももちろんですが、同じ日本人の活躍、挑戦している姿は特にめちゃくちゃ響き、この方に出会うために、このお話を伺うためにここに来たのではないかという運命を感じる出会いがいくつもあり、本当に幸せです。

そして、アフリカといえば、サバンナ。
雄大な土地に生き生きと生きる動物たちの姿を眺めていて、「ピン!」ときてしまいました。
勝手に人間社会に置き換えて、あぁ私は昨年から動物園よりもサバンナで生きたくなったんだと強く認識したのです。

もちろん、動物園の動物もかわいいですが、近年は行くたびに「人間のために狭い檻に囲まれてかわいそう。いつか広い世界で自由に伸び伸び生きられるといいね」と思う自分がいました。
動物園より大きな富士サファリパークでさえも、「それでも飼われているんだよな」とどこかで思ってしまっているひねくれた自分がいました。

でも、今回、南アフリカやタンザニアで訪れた国立公園のサバンナの中で生きる動物の姿には、いちいち感動し大興奮。 

動物園の中みたいに、生きるのに十分に餌をもらえる保証も、守られているわけでもない。
弱肉強食の世界で苦しいことも危険な目に合うこともたくさんあるに決まっている。
でも、自由な地で自ら生き抜いている姿がたくましくてかっこよくて美しくて。
家族や群れ一丸となって守り合う姿が尊くて温かくて。

いられる限りいつまでも眺めていたくて、自分が動物園とサバンナにここまで違いを見出すなんて、来てみないとわかりませんでした。

ただ、私は上のように感じましたが、動物園に行けば簡単に見られる動物も、サバンナで見るのは一苦労だったりする。
そもそもたどり着くのが大変なサバンナで、広大な草原や森林を走りまわり、数十分なんの動物にも出会えないときだってあるし、自然の世界なのでどのくらい探したら見つけられるなんて保証もない。
だから、観光する側の視点でも動物園の方が効率的だとか好きだと思う方もいると思います。 

人間社会に置き換えて自分がどちらに生きたいかという視点に立つと、今の日本では、しっかりとした動物園や大きな動物園の中で育ててもらって生きる方が安心だし賢明だと考える人が多数だと思います。
家族を守るためにその選択をしている人もたくさんいると思います。

実際私が12年間勤めた会社を辞めると決断したとき、生活が守られながら好きな仕事をさせてもらえている贅沢な環境から自ら出るなんて信じられない、もったいないと、周りの半分くらいの方々から言われました。
私自身も、大好きな動物園を卒業することを考え出したときから実際に卒業した後も、自由に怯えた日々がありました。

でも、アフリカに来て、この広い世界で生きられるたった一度きりの人生、私はサバンナで生きていく挑戦がしたかったのだ、その覚悟で今ここに来ていて、夫とならそれができると信じているのだと強く確信したのです。
もし動物園に生きるのだとしても、今の私は既存の動物園ではなく、その動物園をどんな動物園にするのかを考えるところから始めてみたい。

動物園かサバンナか。
ここで強調しておきたいのは、人によって生きやすさも合う合わないも幸せのものさしも違い、優劣も、勝ち負けも、いい悪いも、正解不正解もありません。

もちろん時期によって変わることもあり、私は社会人のスタートは間違いなく動物園がよかった派で、サバンナで生きる選択肢を考えたことすらありませんでした。
社会人5年目くらいからサバンナに憧れるようになりながら、それでも大好きな動物園を出る気はまださらさらなく、10年目くらいから動物園の卒業を考えて、12年目が終わる頃にサバンナに行く覚悟を決めたのでした。

うまく伝えられているか心配ですが、そんな今の私にとっては、アフリカが、サバンナに生きる動物や人たちが、かっこ良すぎて、私がした人生の選択までも肯定して背中を押してもらっているような気持ちになるのでした。

動物と人間が違うのは、人間は自分の心と意志で自ら選択できるところ。

自分はどんなときに幸せを感じるのだろう。
生きたい場所は、どこだろう。
誰と行動を共にしたいんだろう。
どんな人のためになりたいのだろう。
豊かさって、なんだろう。

アフリカでの一か月、広い地球を感じながら、多くの方々や異文化から学ばせてもらいながら、今まで無意識に持っていた固定概念をアンラーンしながら自分を見つめられた時間は、間違いなくこれからの人生に大きなインパクトを与えてくれたありがたい時間でした。

世界一周中、多くの場所で、「ここも好き」「あそこも好き」と思いすぎていますが、アフリカへの好きという思いは他とは何かが違う感じがします。

時間を共にしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
世界一周の旅を続けるために今日離れて南米に向かいますが、また必ず、戻ってきます。

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認定NPO法人マギーズ東京共同代表。 2006年〜2018年、日本テレビ記者(兼)キャスター。 2019年2月、著書「もしすべてのことに意味があるなら(ダイヤモンド社)」、10月「7つの習慣 鈴木美穂ver.(FCE社)」出版。 2019年6月〜、夫と一年間の世界一周へ。