連弾 二十七/七十二候

【梅子黄 うめのみきばむ】


見上げれば 太陽が欠けていって

ああ 暗いのは気のせいじゃなかったんだ

影は短くなるほど 濃さを増すような気がする


夏至、日蝕、新月が重なった日は372年ぶり

昔の人たちは どう思ったのかな

不吉な出来事と感じたのかな


でも 今や幸運


何が変わったんだろう

わたしたちはどんな眼鏡をかけているんだろう。


靴を脱いで 無防備を手に入れる

大地が微笑みながら 押し返してくれる

果てしない信頼


踵が燃えているから 飛び出したい

影の伴走があるから 安心


光に照らされ あなたに見つめられ

形が生まれる









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