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抗がん治療は負け戦?

先日,腫瘍内科の先生と話していた時のこと。

血液内科のA先生に言わせれば、固形がんの
抗がん剤治療は血液がんの治療に比べると

負け戦だよ!!

となるらしい…です。

確かに血液がんの生存率は以前と
比較すると随分伸びています。
2022年の死亡数の統計を見ても
1位肺がん 2位大腸がん 3位胃がん
といずれも固形がんが占めています。

ですが、A先生の言葉を聞いて
がん治療を勝ち負けで区別するのは
違うのではないかと思い、
とても違和感を感じました。

全ての治療において
勝ち負けは存在しないし
がん治療をされている患者さんたちと
関わるといかに自分が今を生きていないと
考えさせられるほどです。

なので、決して負け戦ではないと思うのです。

当たり前だったことが当たり前ではなくなる
何も考えずにできていたことができにくくなる
そのような経験をしながら
患者さんたちは五感を丁寧に味わって
日々を過ごしておられると思うのです。

看護師というだけで、私は日々を
まだまだ雑に過ごしてしまっているなと
患者さんから学ぶことはとても多く
貴重なものです。

皆さんはどう思われますか?

今日はちょっとだけもやもやしている私です。

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