賛美歌とクリスマスソング
クリスマスが近づいてくると、いろんな場面で賛美歌を耳にします。
CMソングだったり街中で流れるBGMなど、クリスチャンになる前は気づきませんでしたが、あっこれも賛美歌なんだというのが思った以上にあります。
流れてくる賛美歌はメロディのみがほとんどです。しかし歌詞をみると宗教色がとても色濃いと感じます。
歌詞の内容は聖書や信仰をもとにしていますので、クリスチャンになってからは当たり前の世界観ではありますが、古語も多く、また聖書に馴染みがないと難しいとも感じます。
クリスマスキャロルでおなじみの「もろびとこぞりて」もそのひとつです。
「主は来ませり」と繰り返しているメインの箇所があります。
「来ます」という丁寧語に「り」完了形の助詞がくっついて「神様が来られました」という意味です。
完了形は「ぬ」もありますが、「ぬ」は純粋に完了を表しているのに対し「り」「たり」は完了してもまだ動作や結果が継続している意があります。
神さまが来てくださった。はい、そこで終わりではなく、そのあともそこに居続けているというニュアンスがあります。
学生のとき古文が好きでしたので、賛美歌の古語が多いのには抵抗がなく、歌っていて、とても心地よいと感じます。
クリスマスはイエス・キリストの誕生日ではなく、誕生をお祝いする日です。
実際に産まれたのは秋頃ではないかと言われています。12月の真冬に馬小屋で産まれたら、寒くて凍え死んでしまいますから。
アドヴェント(クリスマスまでの4週間)の時期は、神さまからわたしたちの方に来てくださる時期です。
この時期の本来の意味を知ると商業イベントとしてのクリスマスではなく、わたしたちがイエスさまの誕生をお祝いするとともに、神さまの祝福が惜しみなくわたしたちに注がれていることが分かります。
おなじみの「きよしこの夜」も歌詞をみると生誕の様子をよく表した賛美歌だと分かります。
アドヴェントの頃、また賛美歌のお話を書きます。