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バナナのやけ食い

Kは腹が立つと「スプーン、スプーン」と言って食器棚の引き出しからスプーンを出します。
それをテーブルの上にバンと置きます。
腹が立つとどうしてそういう行為に及ぶのかわかりませんが定番のイライラ表現です。

イライラが小さい時はそれで収まりますが、収まらない時もあります。
すると今度は「バナナ、バナナ、バナナ食べる」とか「カレールウが好き、カレールウ!カレールウ!」とか言い出します。
本当におなかが空いているなら食べてもいいと思いますが、Kの場合必ずしもおなかが空いた時の表現方法ではなく、イライラの表現方法としてバナナやカレールウの言葉を持ち出します。

そして更にイライラが募ると部屋の中を走りだし、何周かテーブルの周りをまわった後、バナナを探そうと戸棚や冷蔵庫の中を物色し始めます。
バナナを見つけると丸々一本を押し込むように飲み込みます。のどに詰まって窒息しやしまいかと心配になるし、(ゆっくり食べてねと言葉かけしたら逆効果なのは目に見えている)もう捨てるしかないかと思っていたどす黒いバナナでも気にせず食べてしまうのでお腹のことが心配になったりもします。
また、バナナが房の状態であると数本一気に全部食べてしまいます。
なので出来るだけ見つからない所にバナナを置いておく工夫が必要です。また、万が一見つかっても一本で済むように房を分けて一本一本別々に散らばして保管します。
そして最悪一本は献上品として諦めることもありと考えています。
イライラしたらバナナをやけぐいする行動を強化したくはないので、出来ればそうしたくはないのだけれど。

私もイライラするとむしゃくしゃして過度に何かが食べたくなる気持ち、よくわかります。
一番、安易で実現可能な欲求の満たし方なんですよね。私は甘いものついやっちゃいます。
だからわかる気もするのですが、でもでもkのやり方は激し過ぎるし、奇妙そのものです。

バナナのやけ食い。正しい対処法はわからぬまま、次々と起こる出来事をやり過ごしていく毎日です。

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