世界の片隅で何かを呟く2
今回は私がシチュエーションボイスの台本を書いているなかでこだわっていることなどをお話していきたいと思います。
譲れないこだわり
台本を書いていく中でこだわっているのは「言葉を大きく崩さない」ということ、会話で成立させていく部分が多いので多少崩したりはするもののあまり流行りの言葉は入れないようにしています。
特に最近私が力をいれているTwitter上で書く台本「140字シチュエーション台本」はひとり語りのような詩のような作品にしていることが多いので、そこに関しては絶対に言葉を崩さないこと、そして綺麗な言葉で魅せることができるかということを課題にしてやっています。
140字の魅力
決して多くはない140字という限られた字数のなかで、どう表現するかというのが難しくもあり、楽しいところでもあります。
少しふざけてくだけて書くのも良し、言葉遊びをするも良し、自分の思いをさり気なく伝えるのも良し。自由度が高いのが個人的には魅力に感じます。
また、文字数が多くはないため最小限の情報になるので、受け取る人によって解釈も人それぞれなのが面白く、自分が想定していない意外な解釈だったりすると「そんな捉え方もできるんだ!」と思うことも少なくないのです。
ただ、ただシンプルに
他の方と比べたことがないので分からないのですが、私の書く台本には細かい設定を決めるプロットというものがありません。
最初の頃はざっくりしたプロットも作っていたのですが、ただ文字数が多いだけで何を伝えたいかも分からないものだったのと、その頃演じ分け台本というのが少し話題になっていたのです。(同じ内容でも2〜3パターン設定を変えて読んで貰うもの)
演じ分け台本のようなかたちでこちらがこんな設定でと指定するのではなく、自由な解釈でやって貰ったらどうなんだろう?と思いはじめそこからあえて細かい設定を決めず、投稿者さんやリスナーさんの想像を掻き立てるものになるように作品に余白を残すようにそして簡潔になるように心がけています。
できない事とやらない事
台本を書いていてできないことは沢山あるのですが、いわゆるR台本という性的描写が入るものはできません。
一度、何かの流れで試しに書いてみたのですが、駅売りのスポーツ紙みたいな文章になってしまったのと、もともとストレートな性的表現が苦手というのもあって、やらないことにしました。
(現在、バイノーラルマイクを使う配信者さんも多いのでだいぶウケるみたいですが)
後はヤンデレと呼ばれるものも書けません。(解釈によってヤンデレと捉えられるものは除く)そもそもヤンデレが何か分かってないのと、狂気的な表現ができないというのも理由にあります。
やらないこと、これは私の中でもなくてもいいこだわりなのですが、性格的に大勢の人が書いている設定は書きたくないというものです。(これが災いしてネタ切れしている時はかなり苦しんでいます)
看病系、喧嘩のシチュエーションはわりと投稿されてる方も多いし、書いている方も多いので私が書くよりも良い作品が多いと思っているのでやらないことにしています。
なくてもいいこだわり強すぎて自分でも困り果てていますが。
自分の感性を信じて
投稿者の方や同じ台本師の方に「いつも読んでます」「素敵な作品です」「演じていて楽しかったです」など言って頂けることが何よりの喜びです。
時々、自分以外の誰かと比べて変な焦りや嫉妬に苛まれてしまうことも少なからずありますが、どこかの誰かに私の言葉が刺さってくれたらいいなと日々願いながら発信していくのです。
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