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仕事の波を乗り切る

仕事には波がある。

教員の仕事で時間がかかるものは教材研究・試験(作成・採点)・成績・受験関係書類・分掌業務・指定研究(あれば)にあたります。

日常的な業務の中で、これらを並行して行わないと仕事になりません。今年半分の中で試して良かったこと。まだ改良の余地があるものを記録として残したいと思います。

①試験作成

これに関してですが、先に問題の分類選定。単元が終わるごとに試験問題を作成し、Excelファイルでまとめました。この方法のおかげで、中間・期末試験までにお余裕を持って問題を作成することができました。また、問題の種類(具体と抽象に関する問題、登場人物の設定など)の重複を防ぐことが容易に可能でした。配点が一覧となるため、問題の傾向に偏りを作ることもなく、合計点の不一致などの細かい問題も解消できました。一方で、Excelファイルで管理したため、実際の問題様式に合わせた際に論説・小説文の文章の範囲が広すぎて長さや問題を調節するという二度手間が発生しました。今回はこのせいで普段の試験作成より最後の部分で時間を取りましたが、初の試みだったため、問題文の長さの適正な量がわかっていないため起きた問題であり、今回の文量を基準とすることで、次回からこの問題は解決されるはずです。

②成績

教科成績に関しては、単元ごとに評価を取る方法をこの数年確実に行っているため、慌てて成績をつけることなく、成績をつける時期にはほぼ完了しています。その中で今期はIpadを活用し座席表を手元に持ちながら、生徒の様子を記録するという手段を用い、意欲・話す聞くなど記録として取りにくい観点も容易に記録することができました。紙を持って行うことの違いは、すべてのデータがその一箇所に収束されること。必要に応じてその場で見返すことができること。の二点だと思われます。また、黒板に視覚資料を映し出すことも容易に行うことができたので、タブレット端末を授業中にもつことのメリットを改めて実感しました。

 学校から文章にて表記する成績に関しては、日頃からメモを取ることの重要性を改めて感じましたが、良い方法が浮かんでおりません。1週間にすべての生徒に話しかけることを目標として行いましたが、なかなか授業外での生徒の姿を見とることは難しいと感じます。音声による自動文字起こしのアプリを使うことで、帰りの車の中で記録することができるのではないかという案もありますが、実行していません。今後取り組んでみたいものです。

③ 教材研究

 古典単元のみになりますが、年間で取り扱う古典教材を一つの古典単元として授業計画をたて実行しました。一つの単元として取り扱うことで、授業に大きな流れを作ることが可能だと感じました。学習指導要領で求められる力を年間を通してどう涵養していくのかが見えやすくなるため、単元を通してどこまで生徒に求めるのかがみやすくなりました。そのためこの単元作成は授業改善の大きな指針となると確信しました。授業の流れが大まかに決まっているため、該当単元が近づいても精神面での安定が得られました。本来であれば、これらの教材研究を幅広く共有することで教材研究の時間を効率よく確保できるはずなのですが、周りからの考えは「みしぇる先生だからできるだけで、私たちにはこれを作るほどの余裕を確保できない」「この授業計画で進めることは私にはできそうにないなぁ」などやる前から否定の言葉をたくさんいただきました。見返りを求めているわけではないので、公開しただけだったのですが、中々教員の働き方改革も難しいものです。


今期にはたくさんの反省点を発見することができました。この反省を活かし、教員の時間を確保し、生徒のために効率よく業務を回したいと思いました。

そして今回の取り組みを通して、何事もやってみることが大切だと改めて感じました。

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

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