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思考習慣のコンパス

こんにちは、思考習慣改善コーチ⌘みはしつやこ です。

人が受ける情報の割合は、
・視覚:83%・聴覚:11%・嗅覚:3.5%・触覚:1.5%・味覚:1%、と言われています。視覚だけ、パッと見て「わかった」で8割以上の情報を得ているということになります。

確かに、目で見でわかる情報によって、仕事や日々の生活が回っていることは実感するところです。PCに向かって行うデスクワークなど、聞こえていなくても、声を発しなくても、画面を追いかけて処理するだけで、大半の仕事はこなせそうです。

人の外観も、「この人はどういう人だ」と瞬時に理解するのに、大いに助けられているでしょう。容姿で8割以上理解できるのですから、それだけを基に物事を進めていけそうなものです…が、それで事が進む訳ではなかった経験が『人は見かけによらない』なる格言を生んだ、とも言えるでしょう。

人はそれぞれが、成長する段階で身に付けた思い込みや思考から、それぞれのモノの見方についてのフィルターを持っています。ある人から見たら気にならないようなことでも、別の人からみたら非常に好ましく映ったり、あるいは不快感を煽られたり、様々な感情が動きます。
それはある意味、自分の手に負える範囲なのか範囲外なのか、安全なのか危険なのかを判断し、防衛する手段でもあるのですが、「見た目」に覆われている部分こそが、実は相手を知る重要な要素であることが多いものです。

目に見えるものはいつも別のものを隠している。我々は常に、その隠れているものを見たがるものだ。
ルネ・マグリット(画家)1898年11月21日生まれ

人の「見た目」で、情報の大半は得られるとしても、相手そのものを100%開示しているとは限らない。
寧ろ、目に見える部分で知られないようにしている、相手の本当の姿があるのかもしれない。
『人は見かけによらない』という格言は、見た目だけで相手のすべてを解ったような気になって、気まずいどころか取返しのつかない痛手を被った何万もの人の、絞り出すような告白なのかもしれません。

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