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思考習慣のコンパス

こんにちは、思考習慣コーチ⌘みはしつやこ です。

昨日、ある方とセッションしていた時のこと。
彼女の直近の悩みは「息子がしょっちゅうグチグチ・ウダウダとひがみ事を言うことに、イライラしてしまう」ということでした。

彼女の二人目の子供である息子さん(10歳)は、ママのお姉ちゃんとの接し方が自分のそれより多いとか、ママが朝起こしてくれなかったとか、日常の細かい事柄に逐一、ママ側から見ると「文句を言ってくる」そうで、ひとしきり言ってママにとがめられると、部屋の隅で膝を抱え込んで背中を見せて座り込むという、漫画のような態度を取るのだとか(笑)

微笑ましい一コマのようですが、これが毎日のように繰り広げられていると
さすがにママも疲れるますね。
要は「構ってもらいたい」「気に掛けてもらいたい」んですね。

ところで、人は飲んだり食べたりして身体に栄養を取り入れて生命を維持する以外にも、ココロにも同様の価値のやり取りを欲します。心理学ではこれを「ストローク」と表し、人らしいやり取り、つまり挨拶や微笑みや撫でる、手を当てる等で「存在を認めてもらっている」と感じるというのです。

ストロークには「好ましいもの」と「好ましくない」ものがあって、先に挙げたものは「好ましいもの」、つまり「もらって嬉しい」ものです。いつも好ましいストロークが得られると良いのですが、これらが貰えないと、人は「好ましくない」ものであっても、相手から得ようと試み始めるといいます。

叩く、邪険にする、嫌味・皮肉を言う、無視する!というのもストロークの一種です。そうでもして相手から存在を認めてもらおうなんて…と感じますが、それがないと「人は生きていけない」のです。

先の10歳の息子さんの「いじける」は、成長段階にあって誰もが通過したことのある表現ですが、次第にそんな行動に出なくても温かい言葉のやり取りがある、気持ちを交わせることが出来ると気付く瞬間が訪れるといいなぁ、と思いました。

人とコミュニケーションとらないと。(中略)お互い何かを与え合ってる。人って、愛されないと生きていけないんです。愛してばっかりやと、いつか空っぽになる。充電せんとね。愛も、会話と同じ。一方通行でなく、人の間を行ったり来たりするのが大事なんです。
綾戸智恵(ジャズミュージシャン)1957年9月10日生まれ

周囲の人達とコミュニケーションが充実していることは、人が幸福感を持てる感情のひとつですね。「人はパンのみに生きるにあらず」ともいう通り、人として豊かに生きる為に、言葉と態度のやり取りについて、ちょっと考えてみる。同じ行ったり来たりするのなら、愛あるものでありたいと思います。

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