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思考習慣のコンパス

こんにちは、思考習慣改善コーチ⌘みはしつやこ です。

コーチングのプロセスは「これから何を始めるか、やっていこうと考えているか」がセッションのポイントになることが多くあります。その中で鍵となる質問が「あなたが既に持っているリソース(資源)は何ですか?」というものです。

多くの場合、クライアントは現状に不足を感じていて、足りないことをどう新たに得ていこうか、補おうかと考え始めるのですが、「既に持っている、獲得しているモノやこと」を尋ねられると「ハッ」となることがよくあり、そこから自分の内部への発掘が始まっていきます。

「既に持っているリソース」はつまり「これまでの経験」ということになるでしょう。自身の目指す望ましい状態があって、現状はこんな状態である。現状にたどり着くまでには、様々な経験があって、そのポジティブな経験もネガティブな経験も今後目指す状態に、いかに使ってゆくか…

「既に持っているリソース」…これが結構、あるんです。時には本人にとって非常に辛かった出来事だったりしますが、セッションの中で「リソース」として浮かび上がった時には、「こんなこともあったけど、だからこそ当事者としてリアルに伝えられることがある」と、確かなことば使いで話されます。

人生には無駄というものはないもの。しかし、後にならないと、その意味がわからないということがたくさんあるのです。
日野原重明(医師)1911年10月4日生まれ

「漫然と流されるように生きてきて、私には何もない…」と、我が身を嘆きたくなることはあります。けれど、本当に「何もない」ことなんてあり得ません。登ってくる途中は目の前の次の段のことで精一杯ですが、ちょっと立ち止まって、階段を振り返ってみましょう。
当時は意味が解らなかった段、歩みを止めないその一心で踏み出していた段、いつ登ったのか実感のない段、振り返ってみて、初めて崩壊しかかっていることに気付く段…

これからの階段を登っていく方法やヒントが、必ず潜んでいます。それを探し当てることが出来るのは、誰でもないあなた自身です。
「あなたが既に持っているリソースは何ですか?」

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