思考習慣のコンパス
こんにちは、思考習慣改善コーチ⌘みはしつやこ です。
私の実家は屋根裏が納戸になっていて、主にシーズンオフの家電や衣類が文字通り投げ込まれていたのですが、その中でひときわ目を引いたものは、母が集めに集めた瓶や空き箱、ヨーグルトの空カップ類でした。
たまの帰省でこれらを見つけた私は、ほとんどゴミにしか見えず、母に「これ使うの?いらないんだったら捨てるよ?」と言うと、「いつか使うから取ってあるの、だから捨てないで!」と拒むのです。
あれからどのくらい経過したでしょうか。
当の母は入院しており、長く実家を不在にしています。
あの納戸に積みあがった瓶や箱は、そのままの状態で残されたままです。
恐らく、母の主張する「いつか」は、やって来ないと思います。
父の晩年、家族で外食した際に何の話の流れだったか、私は父に「お母さんに『ありがとう』くらい言ったらどう?」と詰め寄ったことがあります。
父は苦笑いをして「そのうち言う」とだけ答えて、ほどなくして他界してしまいました。
恐らく、父は母に『ありがとう』と言わずじまいだったと思います。
私の活動ミッションのひとつとして「有効期限切れの『思い込み』を手放す」というものがありますが、例外としてこれだけは「思い込んだ方がいい」。それは『「いつか」「そのうち」という期日は決してやって来ない』ということ。
「そのうちやる」という名の通りを歩いて行き、行き着くところは 「なにもしない」という名札のかかった家である。
ミゲル・デ・セルバンテス(作家)1547年9月29日生まれ
「いつか行こう」と思っている場所があるなら、すぐカレンダーを開いて日程を決めてしまいましょう。その勢いで予約も済ませてしまうのです。
「そのうち会おう」と別れ際に言った友人がいるなら、すぐ連絡を取って会える日をすり合わせしましょう。そうでなくても、、、!
「コロナ禍」という、移動も会食もままならない状態になり、「いつか」「そのうち」の勢力が増して、我々は「なにもしない」家に押し込められることを余儀なくされたのです。
あなたはいつ、「なにもしない」という名札のかかった家から一歩外へ出る予定ですか?「いつか」ですか?「そのうち」ですか?
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