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青春の味



以前放送されたジャンクスポーツを見ていただいた方や、noteの原点of原点を読んでいただいた方はご存知かと思いますが、
私の全ての競技人生で1番きつかったのが中学のソフトボール部のときです。
もしまだ読んでいないという方は
ぜひ先にそちらを読んでみてください。

それでは今回のテーマ【青春の味】ですが、
私には暑くなってくると思い出すものがあります。それがこの梅酢です。


私の中学のソフトボール部では、
これを飲んでました。
私自身、別の使い方を知らず普通に飲むものだと思っていました。今回購入するために調べてみたら本来は料理に使ったり梅を漬けるためのものだと知りました(※水や炭酸割りをおすすめしているページもありました)

昔は水を飲むな!という根性論が美徳とされている時代がありましたが、私が学生の頃は水分はきちんと摂らなければならない、というように考え方がシフトし始めたときでした。
しかしそれだけではなく私の部活では暑くなると水、スポーツドリンク以外にこの梅酢が登場します。
梅干し嫌いは確実に飲めないですし、飲める人でも身震いするような強烈な塩味です。
ただ、灼熱の太陽に照らされたグランド。
終わりの見えない練習。
夏の大会を耐えるために布団のような厚手のウィンドブレーカーとベンチコートを重ね着して砂の入った2Lのペットボトルを両手に持って頭の高さにあげて走るなどの体力作りメニューをこなすとそんな身震いしてしまう塩味もなぜか天国に感じました。
当時は倒れないため、生きるために必死で毎日練習に食らいついていましたが、今思うとただの部活だったのになぁとも感じます。
体罰で訴えれば確実に勝てるくらいの状況も無事乗り越えることができたから今があるとも思ってしまうので、
思い出は美化される、とはまさにこのこと。

この梅酢との思い出は他にもあって、
ソフトボール部では荷物を後輩に持たせない、
グランド整備も上級生という後輩ファーストが絶対でした。
きつい時に周りに気を配れる選手、評価するのはいつも周りの人、自分から率先して動くという部分の育成(、、、だと思ってたけれど本当のところはどうなんだろう、、、笑)
などもあり、何をするにも後輩から。
異論はなく給水をするのも後輩から。
ほとんどのことが後輩からというこの部活の制度で上が良い思いをすることはなかったですが、この給水に限り上級生の方が良い思いができました。
なぜなら、ドリンクを入れた給水タンクに氷を入れると氷は浮くので上から冷えていきます。
そうすると先に飲んでいる後輩達はドリンクの温度はちょっとぬるめ。
上になればなるほどキンキンに冷えた、そして程よく飲みやすいくらいに薄まった梅酢を飲むことができます。
そんなことが幸せに感じるのですから相当感覚がおかしくなっていたのかもしれません。

思い出せば延々と凄まじいエピソードが出てくる私の中学時代の思い出は、
この梅酢そのものくらいしょっぱくて濃いものでした。

皆さんには学生時代の思い出の味ありますか?







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