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#26 渡されたバトン

そのインド人の送別会が終わった後、マクドナルドで話をしたいと呼び出された。

11月に請負駐在のインド人2名が、11月に退職してメンバー2人が急にいなくなってしまった。

1人は、給料の問題であった。毎週のように給料アップを会社にアピールしていたという。インドでは普通のことらしい。
もう1人は、母親の体調が悪いのでインドに帰りたいとのことだった。
送別会は12月に行われた。
母親体調悪いなら早く帰ってやんなくていいのか?
しかし、帰国日時はまだ決まらないとのこと。

そして、送別会18:00からであったが、2人30分遅れて同時に来るという。
1人は新しい勤務場所から来るのでわかるが、両者ともよく知っている場所になぜ2人で同じ時間に?

歓送迎会は、コロナ禍を経て4年ぶりで、コロナ禍で歓迎会も行われなかったメンバーの在庫一掃セールでもあった。幹事は、本来なら歓迎される側のメンバーに、頼んでやってもらった。
55歳の飲めない私がまたやるのも、もういいだろう。
とはいえ、在宅勤務のメンバーも多い中、幹事も歓送迎会ではじめましてのメンバーもちらほら。
側方支援はしたつもり。
久しぶりの歓送迎会は、盛り上がり、インド人2名の日本語の挨拶は
天下国家の話まで及ぶという。。
結婚して皆子供を作りましょうって。。昭和の田舎の結婚式か!という上からスピーチ(笑)
関東一本締めで占められたメンバーは帰途についた。

そして、インド人2人にマクドナルドに連れていかれた。
ごめんなさい。申し訳ない。と何度も言うので
何?と聞くと
私はうそをついていました。
どうやら2名とも同じ会社に転職したらしい。
1名は許されたが、もう一人は許されなかったので、母親の体調を理由にしたらしい。
とりあえず私に嘘をつくのが良心の呵責に耐えられなかったらしい。

そんな政治家ばかりなら日本はもう少しマシになっただろうに。

私に本当のことを伝えて、楽になったらしいが
その誰にも言えないバトンを渡された私はいろんな事情から誰にも言えず、今このnoteを書いている。

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