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ファクターは複合的 【感染症のオーバーシュート】

ファクター、要因ね、いろいろ読む限りみんな「1つ」を探している。
例えば「日本はなぜ大規模感染拡大しなかったか、その要因とは何か」が、海外で注目され、研究される。日本政府への問い合わせもあった。

最近、遺伝子説が浮上してきた。
その遺伝子説が本当だとしても、それだけがファクターとは限らない。

私の見解では、違う。
複数ある。
ファクターは複合的なもの。

台湾、韓国、タイは、SARS経験国が大きな一つのファクター。
体制が整っていた。
小規模被害の早期収束。

日本は劣った。SARSを経験していない。
それでも米欧その他とは比べものにはならない感染者、死者数の少なさ。

第二波を警戒しているが、正確に言えば次に来るのは第三波。
第一波は中国渡来、次に米欧から来た第二波。
この第二波にやられた。
米で起こる日本人へのヘイトクライムは筋違い。

やられたのは、こちら。

第一波で、多くの日本人は免疫を持ったとの説がある。
それは無症状、軽症だったので本人も無自覚、気づかなかった。
これはありえる。

「日本モデル」は、国民の協力体制説といえようか。
ロックダウンせず、罰則強制力無しで、外出自粛など多数が要請に従った。
その上に公衆衛生、衛生観念の潔癖なほどの高さ。身体の密接密着を嫌う。
帰宅後食事前の手洗い習慣は、そのまま新型コロナの予防対策となる。
マスク文化と米欧がいう、マスク着用の浸透。

流行初期は冬期、インフルエンザと風邪対策で着用率が高かった。
そして伝染病流行と聞き、自主的に早期に着用し始めた。

では、自粛とマスク着用、衛生観念の高さ、その他で、比較的に小規模で収束できたかといえば、そうともいえない。

「ファクターは複合的説」とでもいおうか。

一つを探すと、見つからなくなる。