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お弁当

お弁当にまつわる思い出って多くないですか?
そうでもないかたもいるかもしれませんが
今日はお弁当の話を。

母のお弁当といえば、
お弁当箱ではなくタッパーに入っているものでした。
ごはんはのり弁、運が良ければのり段々。
おかずは、ソーセージ、たまごやき、フライドポテト。
以上。

そもそも母にお弁当を作ってもらう機会が少なく、
中学生までは給食があり、
高校生のときは自分で作るか母より早く起きて
お弁当作ってくださいと起こすかを選べと言われ、
自分で作るほうを選んだので、母の出番ほとんどなし。
なので、母がお弁当を作るのは
学校行事のときだけでした。
年に数回のお弁当では、おかずも固定になりますよね。

でも、学校行事ではないときのお弁当はちがいました。
小学校の校庭で行われた子供会の運動会や
花火大会に持っていくお弁当は
重箱にみっちりおいなりさんやおかずが詰まっていました。

高校生のころ、自分で作るお弁当は
中身が全部わかっているので
ふたを開けるワクワク感がなくて
ちょっとつまらないなと思ったものです。
誰かにお弁当を作ってもらうのってうれしいですよね。
たとえおにぎりだけだとしても、
のりは巻いてあるか、具は入っているか、
ごはんは白飯かまぜものがあるか、など
食べる前から楽しいんですよ、お弁当って。

3年前、息子が高校に合格し、その説明会で
「おうちのかたは、できるだけお子さんに
 お弁当を作ってあげてください」
と言われました。
学校には購買も学食もなく、
コンビニがお弁当を売りにくるけれども、
不定期で休みがあるし、全校生徒の分はないし、
たいてい上級生が買ってなくなっちゃいますから。
という理由でした。

それから3年間、一度も買い弁にすることなく
コツコツお弁当を作りました。
冷凍食品を駆使したこともありましたし
おかずがギョーザだけなんて日もありました。
今年の1月の末に、
ああ、明日で息子のお弁当ラストだと気づき
よく作ったなあと、思わず自分をほめました。

息子が自由登校になり、お弁当がいらなくなっても
毎朝自分のお弁当はつくり続けています。
お弁当のいいところは、
お弁当箱には決まった量しか入らないので、
食べ過ぎないですむこと。
自分の好みの味つけにできること。
そして、外食しづらくなってしまった今のような事態でも
お弁当があれば安心ですよね。

4月からは、長女がお弁当持ちになる予定です。
さて、どんなお弁当にしましょうか。

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