無声劇


フラ付く。

圧倒的天性。

星の元で。

僕の中で、様々な思いが交錯する。

誰にも真似出来ない、理解さえ出来ない。

安定しない、固定されていない椅子の上で
目を瞑ると暗闇が回る。

その他大勢なんてどうでも良い。

たった一つの恋を叶えに、
この星に堕ちたのだから。

頭は酩酊しているのに、
このまま気を失っても不思議では無いのに。
何故だか、目が冴えてしまう。

明日の予定は無い。
それなら何処へ?

西へ東へと、脳内でアレコレと旅行する。
だけど何処にも君はいない。

君とは一体誰?
僕は何を知ったつもりでいたんだろう。

無理矢理に落ち着ける呼吸。
だけど鼓動は止まない。

喉の奥から、僕の本質が、手を伸ばす。
それはきっと、化け物みたいで
現れたら世の中の黒と言う黒を
飲み尽くしてしまうようなそんな
怪物なのだと思う。

全ての記憶の眠りを覚まし、
一生忘れぬよう、刻みつけよう。

この先もずっと、老いる事はない。
僕だけのリズムで歩き続ける。
星は必ず、迎えに来るから。

(※アニメ『推しの子』第7話を観終えた後、
  降りて来たインスピレーションを
  言葉にしました。)

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