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都会より田舎?どんな田舎に住みたいか。

転居時、ひとつ家電を買うことにしている。1年前は、炊飯器。家でお米を炊かず、お弁当ばかり食べていると、油もの過多で健康に良くないから。米断ちして良い年頃だけれど、この職種は意外と肉体労働?で、お腹が空く。

今回は洗濯機。甲信越に住んだ時、地域の方と繋がりができ、古い品を譲っていただき使っていたものの、とうとう処分。家電店に行くと、3月中は新品が入荷待ち。家電が売り切れとは、コロナで生産が減ったから?

4月に入り、洗濯機が届いた。地元の配達業者さんが話し好きだった。「この辺はね、田舎だよ。買い物は隣市に行くしかないよ。」ここは田舎という発言、またか・・・

鹿児島の離島に住んだ時、台風前はスーパーマーケットの棚から野菜のみならず、牛乳も消えた。住民が買いだめするため。理由は、台風後しばらく波が落ち着くまで、本土から物資を積んだ船が来ないから。住民は、車のフロントガラスに段ボール紙を貼って、台風に備えた。職場も休みとなり、一人で台風を迎えるのが怖かった私は、民宿に泊まった。これぞ、田舎だった。

買い物については、田舎に移住した人々は、合言葉のように「ア○ゾンで買えるから大丈夫」と言う。私は、気候が良く、悲惨な歴史のないところに住みたい。

気候が厳しいと、地元の人々を頑固にする。土壌が痩せて農作物が育たない土地では、経済的に貧しく文化も育たない上、地元の人々が殺伐としている。他藩による侵略・圧政の歴史があると、余所者を受け入れない空気がある。

当地に転居して2週間。路地裏を歩くと、畳屋さん、石屋さん等、お店屋さんの看板を掲げた、瓦葺きの立派な家屋を目にした。豊かだ。土壌が豊かで、農作物がよく育つのだろう。

そして、当地には常識が残っている。散歩中、近所の人が車で通りがかり、車の中から私に挨拶をした。顔見知りではない。名前すら知らなくても、この路地を歩いている以上、ご近所さんだから挨拶する。そんな常識が、都会にはもうない。

市の広報誌に、町内会の区長名がリストアップされているのを、初めて目にした。町内会の「区長」というのは、歴史上の言葉で死語だと思っていた。お家賃に町内会費が上乗せされ、強制的に支払うことになるのも、初めて。

一方、当市では外国人労働者をはじめ移住者受け入れを当たり前のこととして捉え、賃貸住宅のごみ収集を業者回収にして、市の指定袋を使わなくて良いとしている。

余所者を受け入れる寛容さがあり、ムラのやり方を強制するのも程々に。そして、冬でも散歩できる気候の良い土地では、人々が明るく、移住者の心も明るくなる。そんな田舎に住みたい。

追記:4月上旬に、早くもツツジが咲く喜び。この気候を満喫したい。



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