ファウンダーが語る「toC × Big Market の最前線」 #10XTALK 自分的に刺さったところまとめ


印象的だった発言シリーズ


#赤川さんの発言で印象的だったこと
■「将来絶対にそうなる」を予測して行動する
Android5.0で画面共有ができるAPIができたことが、勝機を感じたとき。
当時はiOSでもできなかったし、Androidでも5.0はまだ全然普及してなかったから、周囲からは無理だと言われたが、将来絶対に画面共有できることが当たり前になる、と思ったから踏み込めた。
動画についても同様、5Gの時代が絶対にくるとわかってるからこそ、動画で攻めている。

■「ニーズのショートカット」が大事
サービスを妄想しただけでは、ユーザーニーズにどはまりすることはなかなかない。
いかに顕在化したニーズを、ショートカットするかが大事。
例えばチケキャンは、嵐のチケット募集をみんなわざわざtwitterでしていて、しかもそれをポストすれば欲しいという人がやまほどいる。この手間をショートカットするという着眼点がすばらしかった。
ミラティブの場合は、ゲーム実況のニーズがすでにニコ動等で証明されているのにも関わらず、ゲーム実況を始めるというのはPCも必須だしものすごく準備も編集も大変というペインポイントが明らかにあった
それをスマホだけでできる、というところに勝機を見出した。

■「50人のフォロワー」で熱狂する、というステップを軽視しない
例えばSHOWROOMは、芸能人などある程度著名人を起用することで、「すでに強いコンテンツ」を調達してのぼる流派。
ミラティブは、50フォロワーを突破しただけで熱狂的に喜ぶようなユーザーを集めている。
この気持ちは、ヒカキンだって通ったはず。この誰もが必ず通るステップを軽視しないようにしている。

#堀井さんの発言で印象的だったこと
■マーケットインサイトの見つけ方
たまたまスタンフォード大学を卒業シーズンに訪れた時、学生が掲示板を使っていらないものの売買や譲り合いをしていたのを見て、「インターネットでやればいいのに」と思ったことがきっかけ。

■「閉じられた空間」は盛り上がりやすい
フリルは「女子大生など若い女性のファッション」というニッチなところから攻めて、最終的にあそこまで大きくなった。
最初から誰でも何でもできるプラットフォームにすると、誰からのニーズがあるのかわかりづらい、ということが前身サービスでわかった。

#矢本さんの発言で印象的だったこと
■狙った市場について
ITは20年、30年と進化し続けているのに、食品業界×ITという分野は全く発展していない。
しかし人間の消費行動の25%は食費、ここのど真ん中をつこうと思った。

タベリーのユーザーのほとんどは地方のひと。
東京の人に「週にどれくらい自炊してる?」と聞いてみると、頻度は低め。
実際東京は1週間の自炊回数は平均1.7回。
しかし、大阪ならびに他の地方だと6.5回とかそういう数字が出てくる。
⇨周りに聞くと少ないように思える自炊だが、実は家で料理をする方がmassなのだとわかり、そこに目をつけた。

#ユーザーインタビューの手法について

■堀井さん
ユーザーインタビューをするときは、必ず仮説を立ててからする。
フリルのときは、100時間/月くらいインタビューに費やした。
自分が思っている仮説に近いだろうと思われるユーザーを対象に(必ず仮説をもった上でインタビューする、というのがミソ)、
どういう状況で、どういう課題をもってて、それをどう解決しているのかという事実ベースでヒアリングする。
(そのため、ユーザーインタビューで発生しがちなインタビュアーのバイアス「こう思ってるんですよね?」みたいなやつはかからない)

■矢本さん
ユーザーは本当に自分が欲しいものは自分でもわかっていない、ということは、絶対的なファクト。
ユーザーインタビューはあくまでそのユーザーの行動に関する情報をとるために聞くのであり、そのユーザーの意見=ユーザーが求めているものではないということ意識する。

■大湯さん
「やわらかいロボット」のように質問している。
論理立てて聞くだけだと怖がってしまうので、この人なら信頼できる、と思わせるようにやわらかい空気作りをしたあとで、本当に聞きたいことをロジカルに質問していく。

■赤川さん
「熱量が低いペイン」を解消するサービスは、あたらない。
昔youtubeをみんなで見る、というサービスを作ったが、失敗した。
「youtubeひとりで見るのは寂しいですか?」って聞けば「そりゃあ複数人で見るに越したことはないけど」という回答になるのは当然。でも、果たしてそれがお金を払ったり、サービスを使うまでするほどのペインなのか?といわれたらそれは違う。

=====

個人的には、赤川さんの「ニーズのショートカット」が最も印象的でした。
熱狂的にニーズがあるのにも関わらず、ユーザーが無理してそれを使っているもの という点で、
Radiotalkであれば、例えば本来は(手間・熱量・スピード等の観点から)音声で伝えたいのに、やむをえずテキストを使っているだとか、
本当は音声で聴くだけで済むことなのに、わざわざ足を運んでいるだとか、
そういう視点で転用案を考えてみたいなと思いました。

▼参加イベント詳細
https://10x.connpass.com/event/124046/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?