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間に見えるもの

活動的な物事の隙間に見えるささいなもの。自分はこのポイントが好きなのかもしれない。

ふだん積極的に仕事で活動している中で一瞬見える弱気や疲れたという本心のような姿。それは一瞬かもしれないし、一度スイッチが切れたのかしばらくその姿が現れ続けるかもしれない。

その間に潜んでいた姿に惚れた。これは惚れるというのは違うか。同じ人として「この人でもやっぱりこの表情が出るのか」という妙な共感なのかもしれない。

この共感は不思議だ。普段強気にあれやこれやと動く姿は本当に尊敬するしすごいと思っている。そんな自分とは真逆にいるような世界から突然自分と同じ感覚の世界に降りてきたような感覚だ。

この共感を口に出して彼女に言っていいのかは分からない。言ったところで強気な彼女のことだ、「ハァ?」と返されるかもしれない。ただ普段強気にあれやこれやと動く中でのちょっとした一瞬のように現れたその姿は、今まで共に活動してきて初めて見たかもしれない。そのぐらい貴重だった。

そんな貴重だったかもという気持ちを反芻しつつ、先に退社するべく下の階に降り着替えた。帰り際に彼女を見つけたので見たところ、いつもの強気な彼女に戻っていた。

どうやら本当に幻の姿だったようだ。ラブでもなく少し共感のような感情が動いた。こういうのをエモいと言うのかもなぁと思った今日の21時すぎの話。

#日記 #エッセイ



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