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20201219夢日記~3~


https://note.com/migmig0916/n/n7fb8c437664a

~↑の続きです~

目の前に広がった景色、それは何処かの建物の前のようだ。
雄々しく、そして荘厳な日本造りの建屋が目の前にある。
何処かのお寺の様な・・・神社の様な・・・そんな感じの建物である。

記憶の中に、この建物の記憶は無いように思える。
初めて見ると思うのだが、何故か・・・なんとなくだが懐かしさを覚える。

よく見てみると、目の前に人が大勢いる。
皆、建物の方へと向かい、椅子に腰かけている。
その人たちは皆無言で、ただ一点、建物を凝視している。
俺は最後列でその人たちを見ている格好だ。

このまま黙って突っ立っていてもどうしようもないと思い、
その人たちの間を縫うように前へ前へと進む。
どのくらい進んだのだろう、少しづつ建物が大きくなってくる。
しかし、まだまだ先は長そうだ。
しかし、何故なのかはわからないが、建物へとたどり着けば、何か判ると思えた。
だから、休まずひたすら歩き続けた。
どんどん建物は大きく見えてくる。
想像だにしない程の大きさの建物のようだった。

何時間歩いたのかわからないが、不思議と疲れという感覚は全くなく、
ようやく建物の入り口に差し掛かったところで、ひとりの男性から声を掛けられた。
見た目は華奢な感じの歳の頃は60歳から70歳ほどだろうか。
しかし、どこか凛として威厳を感じるような立ち振る舞いだ。

「貴方は何処からいらっしゃったのですか?」

と。
聞かれている意味が解らずに、返答に困っていると、再度声を掛けられた。

「貴方は何処からいらっしゃったのですか?」
『何処から、と聞かれても・・・わかりません。気付いたらここに居ました。』
「貴方は何故ここに居るのですか?」
『わかりません。覚えているのは、黒い空間と白い空間を経てここに居ました。』
「・・・・・・」
『・・・・・・』

会話が途切れる。
とは言っても、俺も何故ここに居るのか分からないし、そもそもここが何処なのかもわからないのだ。
思い切って尋ねてみる。

『すみません、ここはいったい何処なのでしょうか?』
「・・・・・・」
『あの・・・すみません、ここは・・・』
「申し訳ありませんが、お名前をお聞かせいただけますか?」
『はい、〇〇△△と申します。』
「○○△△様ですね?暫くお待ちください。」

そう言うと、その男性は建物の中へと消えてゆく。

いったいここは何処なのだろう?
ふと振り返ってみると、大勢の人たちがこちらを見ていた。
背後にある建物ではなく、明らかに俺を見ていた。
しかし、その眼にはチカラは感じられず、まるで空虚をみるような眼で俺を見ている。
近くの人に声を掛けてみた。

『すみません、ここが何処なのか、おしえてくださいませんか?』

しかし、返答は無い。俺をじっと見てはいるが、何も答えてはくれない。
その隣の人に同じ事を聞こうと思ったのだが、その視線に気味の悪さを感じて止めた。

ざっと見渡して、数千・・・いや数万は居るのではないかと思うくらいの大人数だ。
全員が全員、俺を見ている・・・ように思えた。
多すぎて全部は確認できないが、兎に角、気味が悪い。
もう一度振り返り、建物の方へと向き直した。

ッ!!
目の前に先程の男性が立っていた。
心臓に悪い・・・ビックリして声にならない声を出していた。

「○○様、申し訳ございませんがお引き取り下さい。ここは貴方様が来て良い所では御座いません。どうかお引き取りを。」
『え?しかし、どうやって来たのかも分からないのに、戻れと言われても・・・そもそも戻るとは?』
「とにかくお戻り下さい。」
『・・・。ここはいったい何処なのですか?おr・・・私は何故ここに来たのですか?』
「・・・・・・、ここは始まりであり終わる場所です。終わりであり始まる場所です。ですので、どうかお引き取りを。」
『終わりの始まりの終わり?意味が解りません。それに戻れ帰れと言われてもどうやってここに来たのかも分からないのに、戻り方など分かるはずもありません。ご存じでしたら教えて下さいませんか?』
「・・・・・・、後ろを向き、真っ直ぐただただ真っ直ぐに歩いて下さい。決して振り返らないで、一心不乱に前だけを見据えて歩いて下さい。絶対に振り向かないように。私からお教え出来る事はこれだけで御座います。」
『わかりました。ありがとうございます。』

俺は言われた通り、回れ右をしたあと、真っ直ぐに歩き出した。
ここがいったい何処なのか何なのか何も判らないまま、真っ直ぐに歩いて行く。
決して振り向くなと言われると見たくなってしまう。が、その誘惑を必死に抑え込み、歩き続ける。

どれくらい歩いたのだろう。
人々の姿はまだ遙か向こうまで見えている。
さっきの建物を見返せば、どれくらい離れたのか分かるのだが・・・

そう思った瞬間、つい振り向いてしまった。
決して振り返るなと言われていたことが頭から抜け落ちてしまっていて、
ついつい振り向いてしまったのだ。

ッ!!
目の前に先程の男性が立っていた。
建物も入り口しか見えず、そう、あれだけ歩いたのに実のところは一歩も進んでいなかった、そう思うしか出来ない。
目を見開き驚いていると先程の男性の表情がみるみる怒りに満ちてきているのが分かった。

「振り返るなと言ったであろうが!!もはや貴様に猶予は無い!輪廻もここまでじゃ!!」

そう大声で叫ぶと地面が割れ、俺はその割れ目に落ちて行った。


~終わり~


自分でも何なのかよく分からない夢でした。
起きた時、汗びっしょりで着替えなくてはならない程でした。
特にオチもなく、意味不明な夢の世界の日記にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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