ダメな日だよ!!

朝、
居間のソファーで目を覚ます。冬の寒さに
うずくまりながらも
「えいやっ」と覚悟を決めて
起き上がり濃い目のコーヒーを淹れる。

かなりがんばっていたらしい。非常に疲れている。
気晴らしに空を眺めているが
苦しさも、疲れも消えない。
けだるさだけが
こころの中にずっしりと残っている。

さすがにこのまま何もしないのは
締め切り前の人間として情けないので
少し作業を進める
背に腹は変えられないので手を動かす。
そんなことをしているとどうやら昼過ぎである。

多分、おそらく、ダメな日である。
地球程の大きさの悔しさを心のなかに
つめこんで
手を動かす。
ときは進んでいく。

何にもうまくいきそうにない
苦手な作業も特別スムーズにいくような、ごまかすような
抜け道もない、「しんどいなぁ、」「やるせないなぁ」と
眠気眼をこすりながら
脳を働かせる

掃きだめのような暗い感情と
日々戦いながら生活を続ける
普段はそんなに強く意識をしないのにダメな日なので
へんに意識をしてしまう。
本当にダメな日らしい。

まじめにがんばったつもりなのがダメだった。
みんなと同じようにしたつもりなのがダメだった。
無理なこと、やりたくないこと、自分の心に正直になるべきだったのだ。
めんどうなことを喜んで引き受けてもいいことはない。
もう多分きっとおそらくダメなのであろう。

やりたくないなぁ、とこぼしながらも
勇気とやる気を振り絞ってみる。
よくある慰めではあるがないよりはましだろう。

楽になりたいなぁ、
理由もなくつぶやいてしまった。誰も聞いてはいないだろう。
留守にしている家では
冷蔵庫の音と私のこぼした弱音だけが
廊下に響いている。

そんなこんなでこれが
(わ)たしのダメな日
何(を)考えても
(ん)から始まる文章なんて思いつきやしない。

面白かったら珈琲代を恵んでください。 そのお金でお酒を飲みます。