吉本ばななさんお誕生日おめでとうございます。
26年前中学3年生の時に吉本ばななさんのキッチンを読んだ。『キッチン』はわたしが小学生の頃から有名で、編集の仕事をする父は吉本隆明さんのファンで、吉本ばななさんの事も勿論大好きだったよう。ばななちゃんはすごい、ばななちゃんみたいに文章が描けるといいねと、言っていた。
死ぬほど怖い無口な父が、饒舌に話すだけでも怖いのに、女性に対してちゃん付で読んでいる。私にどんなことが興味があるか聞いたこともないのに、突然文章が書けるといいねとかいう件には驚いた。
父が絶賛し、母が買った『キッチン』を読み、衝撃でしかなかった。純度が高く、時として、写し鏡のようにわたしの前にある『キッチン』の鋭さは凄かった。凄すぎて読み返すことすら出来ずに、文章は上手に書けず、じぶんに手に職つけるんだと駆け抜けて26年経ってしまった。
香港にいくときも、新婚旅行に行く時も、5回の引越しでも必ずともに移動した。心の余裕がない生活をずっとしてきたので、キッチンの記憶と背表紙だけで、やり過ごしてきた。
2018年ころkpopを知り、Twitterを知ることになる。こんなに好きなものたくさん調べられるなら、吉本ばななさんのことを呟いてる方いるかと検索するとご本人がいらして、震えた。
いいねをしたり、返事を返してあげたりしている。ああやっぱり良い人なんだと思った。私も何回かいいねや、返事を頂けて、有頂天を味わう。
まもなくコロナになり、本格的にスマホ10時間生活になる。また好きな人検索しようと吉本ばななさんを検索して、Amebaブログやtwitterを読ませていただいた。
すると、私は大好きな作家さんがいるのに、どうして26年間も読まずに我慢していたのかと、
えんえんと泣き出してしまった。
あまりにも物事をひねくれて見過ぎて、
父から言われた温かい言葉もゴミ箱に捨て呪いながら生きて
好きで好きで仕方ないのに、追いかけ方も分からずただキッチンを握りしめて移動して暮らしていた。ここではないどこかを求めて。
Kpopのファンクラブも辞めて、モバイル会員もやめて、
吉本ばななさんのNOTEもやっと登録した。
今までは、twitterで読者さんの感想を読み、無料のところだけを読み、感想とご返信から、その先を想像していた。
しかし吉本ばななさんは、プロの物書きで、無料の仕事しないとか、街であっても家族とゆっくりしてる時もあるし、話しかけないで(意訳あり)と文章に書かれていて、武田鉄矢方式なんだと、
嬉しくなったりした。
NOTEを申し込むのに1年半くらいかかってしまった。なのに、よなよなの方も勢いと登録するのめり込み方。家族にも、仕事場でも吉本ばななさんの話しかしない有り様。
小泉今日子さんとのラジオでは、初めて吉本ばななさんの声を聞き感動して、またYOUTUBEを漁りまくり、吉本ばななさんの声をたくさん聞く。
NOTEは書き写したりし、何度も読んでいる。
コロナとか関係なく地獄にいる人に届けるつもりでいつも文章を書いているという言葉にしびれてしまったのだが、
自営の店の経営のことで家族と折り合い合わず、コロナの衛生対策も考え方が極端に異なり、
社会と隔離されたような生活を1年半していた。
去年から精神的に参っていて、段々正常な判断をミスり出して、
小さい失敗がだんだん大きくなり、爆発状態になっていた。
この壊滅状態の精神状態でも、なんとかやってこれてるのは、
無料版も有料版も、読者へのお返事も、Amebaもノートも、広告のお仕事も、YouTubeも、
一日に5本文章を書き、介護し、子育てし家族の健康を守り、生きてくださったおかげなんだと思っています。
41歳のおばさんになって、やっと落ち着いて、文章のまま素直に読んで色んなことを感じれるようになったと思います。
この年にムーライトシャドウ映画化という、
素晴らしいニュースありがとうございます。
いつも品が良くて、登場人物がアメリカンハイスクールなように、息を吸うように恋愛をしたり友情を育める精神構造や、振る舞いや環境に憧れを感じたり、
ドロドロのじぶんの現実を忘れさせてくれて、でも切り離さないでいてくれる、手を離さないでいてくれる、吉本ばななさんのあっつい優しさに毎日感動してます。
離婚するかもしれないし、離婚しないかもしれないですが、
孤独に1人考える時も、吉本ばななさんの小説ではこんなことあったなと、
1人ではない気持ちにさせてくれる小説をありがとうございます。
たった一度読んだ小説に26年間も励まされ続けて、なんとか生き続けることができました。
ありがとうございます。
足の回復もすすみますようお祈りします。
益々のご活躍お祈りします。
コロナ禍で孤独に苦しんでる若者にもキッチンを読んでもらえるよう図書館に贈ろうかなとおもいます。余分なこと言いました。
とにかくキッチンはすごい。
吉本ばななさん世界中の人を救っている。
特に韓国とイタリアって、私が好きな組でまた喜んでます。
美味しいものと、可愛い猫ちゃんワンちゃんや、家族やお仲間と今宵は良い会が行われているでしょうか。
また楽しみにしています。
ふじ
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