コロナ感染予防マスクによるお肌の変化

コロナ感染予防のためマスクをつけ始めてから随分長い期間となりますが、マスク部分に「吹出物ができた」「ニキビがひどくなった」「乾燥、肌荒れがひどくなった」といった声を、今でもよく耳にします。

マスクで被われているマスク部分のお肌は、どのような環境となっていて、どのような刺激を受けているのでしょうか?

お肌がマスクで被われることで、
①保温され皮脂分泌が盛んとなります。
②お肌からの水分蒸散がしにくくなります。
また、お肌とマスクが密着する事で、
③お肌の油分・水分がマスク生地に吸着されます。
さらにマスクをしながらの会話、口元を動かすことで、
④お肌にマスク生地が擦れ、お肌が摩擦による刺激を受けます。

マスクで被われたお肌は、以上のような環境下にあり、刺激を受けているのです。

①「保温され皮脂分泌が盛んとなる」ことは、乾燥肌にとってはラッキーにも保湿が高まり、お肌がしっとりしますが、脂性肌にとっては吹き出物やニキビが出たり、ひどくなったりします。

②「お肌からの水分蒸散がしにくくなる」ことも、保湿が高まりお肌がうるおうのですが、過剰保湿によって角質が膨潤しバリア機能が低下することが考えられます。

③「お肌の油分・水分をマスクに吸着される」ことは、お肌からうるおい成分が取られ乾燥し、④「お肌とマスク生地が擦れることで摩擦される」ことは、うるおい成分が取られ乾燥したお肌が、摩擦による刺激でお肌が傷つき、肌荒れを起こします。

こうしたお肌に表れる状態、肌トラブルの違いは、マスク部分のご自身の肌状態、肌質の違いによって生じます。

「日々のお肌観察日記」「自分の肌を知る」でご案内したように、自分の肌をよく観察し、マスクで被われているお肌の状態をよく知り、マスクをつける前のスキンケアを、日々検討することをおすすめします。

一般的には、①・②で「吹き出物やニキビが出たり、ひどくなる」場合は、クレンジング・洗顔を丁寧に行い、化粧水を中心に保水し、クリーム等の油性化粧品を控えることをおすすめします。

また、③・④で「保湿が失われる、擦れて刺激を感じる」場合は、クレンジング・洗顔でお肌を擦らないようにできるだけやさしく行い、クリーム等の油性化粧品で保護し、お肌の表面を滑りやすく柔軟にすることをおすすめします。

その日の気候の変化によりマスク下のお肌の状態も変化することを忘れないで、夜のスキンケア、朝のマスクをつける前のスキンケアを日々考え、変化させながらマスクで被われているお肌を美肌に保つよう心がけてください。

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