日本の四季の移り変わりとお肌

四季の移り変わり、季節の変化によって、お肌はどのような影響を受けるのでしょうか?
季節変化では気温と湿度が著しく変化しますが、特にお肌のうるおいは湿度の影響を大きく受けます。


湿度の年間平均変化は、夏は70%を超え非常に蒸し暑い日が続くのに対して、12月から湿度は50%と低くなる傾向にあり、皮膚からの水分蒸発が盛んとなるため、乾燥を感じる時期が始まります。
湿度が高いとお肌からの水分蒸発が少なくなり、お肌はうるおい、反対に湿度が低いと水分蒸発が盛んとなり、お肌は保水しきれずに乾燥することは、実体験でもよくおわかりのことと思います。


また、気温の年間平均変化は、温暖化の影響で気温は上昇傾向にあり、それに対して湿度の年間変化は下降傾向(湿度は低くなる)となり、お肌が乾燥する傾向は今後より一層著しくなるようです。

では、気温の高低によって、お肌の内部ではどのような変化が起こっているのでしょうか?
気温が高いと、体温調節のため皮下の毛細血管は上皮に近づき、お肌の働きを活発にします。反対に気温が低いと体温調節のため皮下の毛細血管は上皮から遠ざかり、毛穴も締まり、お肌の働きが鈍くなります。

日本の四季の移り変わりは、夏季を中心とする季節に皮下の毛細血管は上皮に近づき、冬期を中心とする季節に皮下の毛細血管は上皮から遠ざかるといった、皮下の毛細血管のゆらぎをもたらします。

この皮下の毛細血管のゆらぎにより、夏季を中心とする季節にお肌はゆるみ、柔軟になります。
一方、冬期を中心とする季節にお肌は緊張し、引き締まります。
こうしたお肌の緊張と緩和が、1年というの長い時間をかけてお肌に働きかけ、キメの整った美肌づくりに大いに好影響を与えます。


暑い・寒いの繰り返しで、日々のスキンケアの対応も面倒と思われることもあるでしょうが、こうした日本の四季の移り変わりが、お肌を美肌に保つひとつの要因ですので、四季があることに感謝し、さらなる美肌にむけて日々スキンケアに励んでください。

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