綿糸を紡ぐ時のコツ 的なもの
これまで、自作の糸紡ぎ機を使ってウールで糸を紡ぐケースが多いんですが、最近はドロップスピンドルを使って綿糸も紡いでいます。
綿はウールに比べて線維がかなり短く、おまけに購入したコットンバット(コットンの塊的なシート)にはゴミが多く絡みついています。
今まで2回ほど試しに紡いで見たときは
「これだけの量を一つ一つ取り除くのは現実的じゃない」
と考えて、そのまま紡いでました。
というよりは、ドロップスピンドルでの紡ぎ作業のコツを掴みきれていなかったので、正直結構敬遠していました。
が、ここ数週間でドロップスピンドルを使ったコットン紡ぎ作業のコツを掴みました。
・スピンドルの回転は「え? こんなに回して大丈夫?」というくらいに
・糸の撚りを「殺さない」というか篠に制御しつつ伝えるため、スピンドルを吊っている手の指を動かす
・糸の撚りを篠に伝えつつ、軽く抵抗を感じながら篠を引っ張る
という感じなんですが、このコツと力加減を掴んでからは
安定した太さで糸を紡げるようになりました。
上の写真はゴミを取り除く前のコットンバットから紡いだんですが、やっぱりゴミが紛れ込んでしまっています。
少し慣れてから、「これってゴミ取り除いたらもっと紡ぎやすいのでは?」と考え、ものは試しとゴミをピンセットで一つ一つ地味に鳥のいてみました。
この作業がほぼ苦行のようなもので、延々と
「あ、ここにゴミあった」
「え、ここにも?」
「まだある…」
「ああああ裏側にもおおお!?」
という感じで、やってもやっても終わりません
ただ、取り除いた効果は覿面で、直径0.2~0.3mmくらいの細い糸を安定して紡げるようになっています。
糸が細くなればなるほど、篠1つから紡ぐ糸の長さはどんどん伸びていきますので、
「紡いでも紡いでも終わらない」
という、これまた苦行のような作業が待っていますw
コットンのきれいな細い糸を紡ぐ作業は、スピンドルの回転速度がキモになりそうですので、3Dプリンタで作った糸紡ぎ機はちょっと対応速度的に難しいかも知れません。
コットン用の紡ぎ機でも設計しようかな…