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家庭用編み機というデバイスについて

先日、いつ頃に作られたものかもわからないくらい古い、ブラザーのKH-531という機種の編み機を手に入れました。

編み機という名前が示す通り、「編み=ニットの生地を作ることが出来る」という代物で、昭和初期~中期ごろには、家庭で服を作れるようになるという事もあって御婦人の内職などにも利用されていたようです。

KH-531で作ったアラン模様のニット生地(サンプル)

また、昭和の頃まではこの編み機の使い方をレクチャーする教室も多く有ったようで、昭和三十年代とかにはミシンと合わせて、一般のご家庭で使われていた歴史があったみたいです。

が。

平成も過ぎて令和の世となった現在、この編み機は
「お祖母ちゃんが使ってた…らしい……ってお母さんが言ってた気がする」
「実家の物置でなんかそんなの見た気がする」
というくらいの扱い。

田舎の街などでは、編み機の教室なども見かけません。

ブラザーKH-581などの機種は、今でもブラザーのサイトからマニュアルをダウンロードできたりするものもあります。
が、残念ながらKH-531はその対象からは漏れているようで、マニュアルが見当たりませんでした。

また、解説動画も機能紹介の生地も、使い方をレクチャーするサイトも殆どありません。
使い方の解説動画も「ある程度編み機を使うことが出来る人が観る、という前提で作られたもの」が多く、編み物初心者には非常に厳しいものでした。

ということで、動画作りました。
KH-531を使って、まずはシンプルなメリヤス編みの記事を作るためのもの

そして2色の糸を使った模様の編み込みをするためのもの

まだ動画作りが不慣れで、音声がうまく撮れてなかったりします。が、
・編み物もそれほど経験豊富というわけじゃない
・編み機は初めて使うor編み機は全然慣れてない
・とりあえず何をどうすれば何が出来るのかがわからない
という段階の、僕のような方のお役に立てばと思いまして、色々作ってみました。

糸の状態から短い時間で布地を作ることが出来るので、この編み機はかなり便利なデバイスだと感じました。

KH-531は機能も絞り込まれたもので、決して多機能、高性能なものではないと思います。が、シンプルな素材を作るという目的であれば、令和の現代でもハンドメイドの道具として、十分現役として活躍できそうです。

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