技術力が”無い”会社って、具体的に何が無くてどうなるのか
こんにちは。筆者です。
「弊社は確かな技術力と~~」っていう広告よく見ますが、逆に、「技術力が"無い"会社」のイメージってつきますか?
技術力が”無い”会社を知らずして、会社としての技術力の有無を評価するのって難しいよな。と思ったので、今回は「会社としての技術力の有無」ついての考察を綴ります。
「技術力」の指標
技術力の有無は何で決まるか
技術のあるなしって何で決まるでしょうか。
プロの技量を推し量る上では、基礎知識がちゃんとあれば、その時点でひとまず技術者と呼べて、そこに経験に基づくちょっとした小技が加わって技術力がある人になっていくと思います。
つまるところ「技術力があるか」の指標は、「経験に基づく小技がどれだけあるか」と言えそうです。
「”会社としての”技術力」の指標
「経験に基づくちょっとした小技」は、個人単位では本人が経験して本人が出来ればOKでしょう。
しかし、会社単位で見た場合に、「小技を持ってる人がいる」だけでは会社に技術力があるのではなく、その人に技術力があるだけで、会社に技術力があるとは言えないでしょう。
つまり、会社としての技術力とは「社内で発生した事例を元にした担当者全員が出来る小技がどれだけあるか」と言い換えて良さそうです。
「技術力がない会社」のパターン
前段から、要するに「会社の技術力」は「全員が出来る小技の量」で決定すると言えそうです。
この指標は
・「小技」を持ってる社員がどれだけいるか
・「全員が出来る」ようにする仕組みがどれだけ整っているか
の2要素で決定すると言えるでしょう。
すると、「技術力が無い会社」というのは
・小技を持ってる社員はいるが共有されて無い
・共有はされてるが小技の絶対量が少ない
・小技もないし共有もされていない
のいづれかに該当すると思われます。
「技術力がない会社」はどうなるのか
「小技を持ってる社員はいるが共有されて無い」会社
先述のパターンで言う「小技を持ってる社員はいるが共有されて無い」タイプの技術力が無い会社の案件は、担当ガチャになりますよね。
ハズレ担当は最悪の場合基礎知識すら無い可能性もありますが、逆にアタリであれば、非常にスムーズな可能性もあります。
ハズレにあたると、何を聞いても調べないとわからないので持ち帰られるでしょうし、納品後もテストは通過するけど実運用には耐えないような仕様に悩まされ続けるでしょう。
「共有はされてるが小技の絶対量が少ない」会社
「共有はされてるが小技の絶対量が少ない」場合は、順当なパターンは誰がやってもうまくいくもののイレギュラーが全く対処できない感じになると思われます。
基本的に、マニュアル通りある程度はスムーズに進むでしょうが、マニュアルから外れたちょっと難しい要望や外的要因による想定外の事態が少しでも発生すれば、対処にものすごく時間がかかり、その部分は破綻するでしょう。
とはいえこのパターンは単に成長途上なだけだと思いますので、長い目で見れば徐々に改善していくことが期待できます。
「小技もないし共有もされていない」会社
「小技もないし共有もされていない」場合は終わりです。Rまでしか出ない担当ガチャ(無料版)だと思えばいいと思います。
ハズレを引けば先述の担当ガチャハズレパターン、どんなにアタリを引いてもイレギュラー対処ができない人にあたるでしょう。
さらに言えば成長の見込みもないので、どんなに待っても一生このままです。
技術力が無い会社からの脱却
普通に考えて組織な段階で技術力があるのは前提なので、自社が技術力が無い会社に該当してしまってると思うのであれば、すぐに改善した方がいいです。
「共有はされてるが小技の絶対量が少ない」だけであれば、成長途上なだけなのでどんどん仕事をこなして知見を貯めて、組織としての技術力を身に着けるといいと思います。
多くの場合は、「小技を持ってる社員はいるが共有されて無い」に該当するでしょう。
これは単にマニュアル化を進めるだけです。仕組みづくりなので上層部が動かないと始まりません。
もしあなたにそれほどの力が無くても、せめて自分の部署、管轄くらいは、早急にマニュアル化の仕組みを整備しましょう。
「小技もないし共有もされてない」なら、まずはマニュアル化して「共有はされてるが小技の絶対量が少ない」の状態になりましょう。
ただ、その仕事自体あまり向いてないんでしょうし、小技も無いのにマニュアル化もしてないなら、事業をすること自体に向いてません。早めの撤退がおすすめです。
最後に、どのパターンにしても、その状態では会社組織である理由が無いわけで、相場の額で案件を受けれる状況ではありません。簡単に言えばプロ失格です。
出来ない事を出来ると言わない事も、重要なことですね。
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