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【マスターデュエル】後手型「ヴェルズ」デッキ紹介

まえがき

はじめまして、Kodachiと申します。普段はブログにOCG関連の記事を載せている者です。マスターデュエルに乗じてnoteを始めてみました。

今回ご紹介するのは、後手型「ヴェルズ」デッキです。OCG・マスターデュエルどちらでも同じデッキが組めるので、構築の選択肢の一つとして皆様の参考になれば幸いです。

そもそもヴェルズって?

初出は2011年、闇属性モンスター主体のランク4エクシーズデッキです。「ヴェルズ」モンスターと、それらをサポートする「侵略の」魔法・罠で構成されます。

テーマのエースとなるランク4エクシーズは「ヴェルズ・オピオン」。レベル5以上のモンスターの特殊召喚を封じる効果は、デッキを選びますが現在も強力です。

メインデッキのヴェルズは、展開要員とそれ以外の汎用効果持ちに大別できます。採用を展開要員に絞り、オピオンなどのランク4エクシーズと罠を構える先手型が以前から主流の構築です。

先手型との比較

先手型・後手型を問わず、「ヴェルズ」デッキはまず“リソース獲得手段が非常に限られている”というところから出発します。カテゴリ内には、手札を増やすカードが「ヴェルズ・ケルキオン」しかないからです。

そこで先手型では、「レスキューラビット」と対応する通常モンスターの「ヴェルズ・ヘリオロープ」を採用します。少ない消費でオピオンを着地させるためです。さらに「マクロコスモス」「センサー万別」などの罠をフル投入し、“相手に何もさせない”方向でリソースの差を埋めようとします。

一方後手型では、「インヴェルズ・オリジン」と全体除去カードの相性に着目します。これにより“相手が吐き出したリソースを根こそぎ処理する”方向で、あわよくばオリジンで逆に利用して、リソースの差を埋めようとします。

先手型はハメ性能が強く、“何もさせないで勝つ”という目的と手段の一致した構築ができます。罠ビートですね。しかし、一度相手の行動を通してしまうと敗北に直結する脆さがあります。初動の線の細さ(特にレスキューラビット)やバック除去なども課題です。

一方後手型はリソースを吐き出させ捲るところからスタートするため、消耗戦で優位に立つことができます。破壊枚数を稼げれば、オリジンからワンショットを狙うこともできます。しかし、完全に盤面を固められると何もできないといった事態も起こり得ます。

サイドチェンジで先手型と後手型を完全に切り替える、という手段も取れなくはなさそうですが、どちらの型も極端なのですり合わせが難しいと思われます。

デッキレシピ

プラチナ1到達後にちょくちょく使ったりはしていますが、もっぱらフリー対戦用。ランク上げに使うのは苦行なのでおすすめしません。

メインデッキ

展開要員

「ヴェーラー打てますか?」「打てますよ」
こいつをトップした時の高揚感は異常
かわいくて便利
ルメトモ

カストル:効果は召喚に成功した際即座に適用され、チェーンブロックを組まずに召喚権を追加してくれる。「エフェクト・ヴェーラー」でも「無限泡影」でも止まらない。「増援」と合わせてフル投入推奨。

ケルキオン:先述の通りヴェルズで唯一手札を増やすカード。ケルキオン含めてヴェルズを3体並べ、オリジンを立てた後ランク4を追加する動きが強力。墓地に落ちた「ヴェルズ・オランタ」「ヴェルズ・カイトス」などを拾って除去をおかわりするのも強い。3枚積む。

マンドラゴ:後手型ならほぼ確実に特殊召喚できる。チェーンブロックを作らないので妨害にも引っかからずとても優秀。3枚積む。

ヘリオロープ:後手では相手は確実に何らかの妨害を持っており、召喚権まで消費してしまうレスラビはそぐわないということで、「予想GUY」とセットでの各2枚採用。ここに「灰流うらら」を切ってくれたらもうけ。

また「インヴェルズの魔細胞」については、オリジンの素材になれてもランク4の素材になれない点が地味に痛いと感じ、採用は見送ることに。

汎用効果持ち

チェーンビートの開祖
オリジンの登場で評価アップ
あると便利枠①
あると便利枠②
あると便利枠③

サンダーバード:全体除去、特に「激流葬」と合わせて使う鳥。オリジンから呼ぶのも有用。先手を渡された際の妥協点でもある。何気に名称指定ターン1が付いており、2枚で十分。

先鋭:オリジンの登場で一気に株が上がったインヴェルズ(「ヴェルズ」ネームがついているので問題なくカテゴリに含む)。リンク素材になると儀式・融合・Sを始末し、オリジンの効果発動につながる。増量も検討。

カイトス:「侵略の侵喰感染」かオリジンから呼んでバック除去。スキドレとかを割れるとお得。ケルキオンでも拾えてお得。1枚でいい。

オランタ:「侵略の侵喰感染」かオリジンから呼んでモンスター除去。妨害置物を消費させるのが目的。これも1枚でOK。

アザトホース:リバース効果でss相手に対象を取るデッキバウンス。膠着状態でこれを使えるとかなり優位に立てるので1枚入れている。ここは自由枠で、壊獣を扱う関係で「ヴェルズ・フレイス」や、オリジンから出して意義のある「ヴェルズ・オ・ウィスプ」なんかと入れ替えてもいい。全部安いので。

その他モンスター

パンクラ:フリチェ破壊。オリジンのトリガーに。

壊獣:後出しのオピオンで殴り倒せるガメシエル、風結界像を処理できるガダーラを優先。
「妨げられた壊獣の眠り」については、破壊と特殊召喚が同時でないことでオリジンがタイミングを逃すため、不採用。これは必ずチェーン2以降に発動する「幽鬼うさぎ」も同様。

「侵略の」魔法・罠

これのおかげで伏せにも強気で出られる
イラストアド+1000000点
デッキの心臓部

汎発感染:オピオンでサーチできる耐性付与スペル。「ブラック・ホール」や激流にチェーンすると相手だけ流せて気持ちがいい。2枚で足りる。

侵喰崩壊:オピオンでサーチできる2:2交換のバウンス罠。使用済みの「ヴェルズ・ナイトメア」などを餌にできるとおいしい。1枚あれば十分。

侵喰感染:デッキの心臓部。これにより常に任意のヴェルズを手札に用意でき、墓地に落ちたらケルキオンで回収というサイクルを組める。フリチェで場のヴェルズを退かせて除去回避という使い方も。芳しくない初手のリフレッシュにも欲しいので2枚。

全体除去

ブラホ:汎発感染と合わせて相手のみ全除去。オリジンのリンク先にモンスターがいるなら雑に打っていい。3枚積めるのがありがたい。

サンボル:1枚で相手のみ全除去。さすがに破格。

ライスト:オリジンとは噛み合わないので、2,3枚目の羽根帚として使う。

羽根帚:1枚でバック全除去。

激流:汎発感染と合わせて相手のみ全除去。捲った後の追い討ちに。チェーン2以降で発動するとオリジンがタイミングを逃すので注意。

その他魔法・罠

増援:4枚目のカストル。説明不要。

予想GUY:ヘリオロープを呼んでくる。ダブってもいいことがないので2枚に。

泡影:わずかな汎用妨害枠。手札誘発を入れるならこの枠に。できるだけ複数引いても仕事をするカードを選びたい。

エクストラデッキ

ヴェルズ

実に4年ぶりの新規
名実ともにエース
実際強い
影の功労者
とても重宝する

オリジン:後手型を組む上での最大の動機となるカード。②、③の恩恵が特に大きい。自身は生き残りつつデッキからヴェルズを供給し、じりじりと盤面を伸ばしていける。
これまで述べたように全除去との相性が非常に良い。ケルキオン未使用で3体割れた場合、「ヴァレルソード・ドラゴン」とオピオンが並んで8550ダメージを叩き出す。①の効果もあって損をすることはなく、リンク・ペンデュラム系のデッキに圧をかけられる。
「灰流うらら」が飛んでくると悲惨。相手の手札枚数や使用済みの妨害に注意を払っておくとランク4と使い分けがきく。2枚あれば安心。

オピオン:主眼に置くのは②の効果と打点。方針に合わせて3種のサーチ先を使い分けることができる。なお、カストルやマンドラゴでチェーンブロックを作らずに動いた場合、持て余したうららがここに飛んでくる。①のおかげで着地するだけでも仕事をしてくれるので、あまり気にしなくていい。こちらも2枚あると安心。

バハムート:ヴェルズ専用の永続コントロール奪取。手札コストが痛いがその分効果は強力。リンク3を奪ったならそのまま「双穹の騎士アストラム」に、エクシーズを奪ったなら戦闘を介して「天霆號アーゼウス」にしてしまえる。1枚だけ潜ませておくのが吉。

ナイトメア:闇属性縛りの置物エクシーズ。幻影騎士団で見た。裏で縫い付ける能力を最大2回使えるのが魅力。リンクモンスターが横行し「No.41 泥酔魔獣バグースカ」の信頼度が下がっていることで、相対的に強化されていると言ってもいい。特に小粒モンスターを繋げて展開するデッキに対して有効。こちらも1枚。

ビュート:破壊での全除去を行うため、アーゼウスよりもオリジンとの相性が良い。戦闘を介する必要がないのも高評価。汎用エクシーズでありながら、ごく自然にヴェルズネームを含むことから汎発感染で守れ、侵喰崩壊の弾になれる。1枚あると安心感が違う。

その他モンスター

ヴァレルソード:オリジンを素材にしたキル要員。ケルキオンのおかげでそれなりにリンク数を稼げる。

アストラム:オリジンを2体連結させて出せる。対象耐性を維持しながらデカブツを踏みつけたい時に。

アーゼウス:説明不要、エクシーズデッキ必携のロボ。オリジンや侵喰感染とはいまいちだが、サンダーバードとは相性が良い。

アークリベリオン&レイダーズ:キルを取るためのサブプラン。モンスターを捲りきれなかった際に超打点で処方箋とする。

バグースカ:リンクの横行で評価が下がるも置物性能は他の追随を許さない。オリジンのリンク先に置くことで相手の展開を抑制しながら動くことができる。

ラプラシアン:壊獣がない状況でどうしても処理したい耐性持ちがいる時に。素材を1つ温存しておくとアーゼウスになった時においしい。正直「ヴェルズ・ウロボロス」の立場がない。

深淵:強烈な墓地対策効果を持つ汎用置物エクシーズ。コストとしての墓地除外などは防げないが、鉄獣戦線などの後続供給を断つことができる。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ヴェルズ、実はけっこういろいろできるテーマです!
カテゴリ内の必須URはオピオンだけなので、マスターデュエルでも組みやすいのではないでしょうか。イラストも禍々しくてカッコいいですよね。
少しでも興味を持っていただければ幸いです。

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