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何も知らないニートがゾーマを倒しに行くらしい

(最近の流行りっぽいタイトルにしてみました)

 VR ZONEに行ってまいりました! 人生二度目、お目当ては『ドラクエVR』です。結論から言ってしまいますと、いまだに“あの時、あの場所の光景”が頭に残って離れないでいるほどに、素晴らしいアクティビティでした。

 私は友人と2人で参加。ですが、基本的に4人でPTを組む必要があるため、並んだ順番で見ず知らずの方と一緒に冒険することになります。今回、一緒に旅をしてくださったのは、2度目のプレイという方を含む、大阪からわざわざいらっしたドラクエ好きの方々でした。

 編成は、戦士×2、魔法使い、僧侶で、それぞれなりたい職業も被ることなく、平和的に進行。私は念願の僧侶です! 待ち時間が少しあるために、その間に自己紹介はもちろんのこと、ネタバレにならない範囲の攻略方法や隊列についての確認など、作戦会議を行います。まさにルイーダの酒場で知り合った冒険者同士が、ダンジョン攻略のために情報交換をするそれのように。

 機材の入ったリュックを背負って、僧侶の場合は左手に魔法陣発生装置、右手(利き手)に杖を装備します。私はPS VRを持っているので、「VRなんて慣れてるぜホジホジ」と甘く見ていましたが、ゴーグルをかぶって、一転します。

 最初の感想は、「(仲間の姿を見て)本当はそんな姿だったの!?」でした。混乱混乱。魔法の練習をしつつも、あっという間に敵に囲まれる私たち。このアクティビティは、もちろん範囲制限はありますが、自分の足で動いて、移動しながら行います。敵からの攻撃を避けたり、僧侶の私は後ろに下がって仲間を援護したりと大忙し。

 全員一様に、HPの低いバランスになっているため、敵からの一撃が重く、回復ができる僧侶はPTの要といってもいい存在です。“バギ”系の魔法を扱うこともできるので、常に敵の位置を把握し、必死に剣をふるう前衛をサポートしつつ、冷静に戦況を見極める必要があります。それがまたおもしろい!

 皆で、「右から敵! 守って!!」「攻撃モーション! 皆、避けて!!」など、声を掛け合いながら体を動かしている時、私たちは本当の仲間で、冒険者のひとりでした。

 個人的に、“バイキルト”の効果時間を体内時計で前衛が把握し、魔法使いに声をかけている時などは、「ソード・アート・オンライン」の攻略組ってこんな感じなのかな?(笑)なんて思ってしまいました。

 またネタバレを避けるために省略しますが、都度都度の演出がとてもワクワクして、本当に夢の世界でした。ゾーマまでは辿り着けたのですが、結局私のミスでPTが決壊……。「あの時、ああしていれば……」という無念が残ってしまい、今に至ります。

 あの時、確かに私たちは冒険者で、大人の心を持ったままの童心で、そしてここで出会った人と絆が生まれていました。

 来年3月に取り壊しされてしまうというVR ZONE……。とても残念ですが、とても好きな施設です。その前に、どうしてもゾーマを倒したい! そのために、また知らない仲間に出会うため、またルイーダの酒場へ向かおうと思います。