風景写真の空の割合について

こんにちは、みがわりです。
自分で撮影した写真を元に良かったものの何が良かったのかを見える化するのが目的で記事を書き始めました。
撮り溜めしている写真の公開と合わせて一つ一つ復習し、綺麗だと思える写真を撮影できる確率を上げていきたいと思います。
ストックにある写真を眺めて思いついたものから書いていきます。

5:5の空

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SONY α7III + FE 12-24mm F4G 12mm 1/200 f/8.0 ISO100
東京都 清澄庭園にて(2018 / 04 /22)

オーソドックスに空と地面が約半々の写真です。この写真はなんとなく綺麗ではあるものの、この写真の見どころが何なのかはわからない写真になってしまいました。辛うじて中央の茶室がテーマなのでは?と思えるかもしれません。

写真のテーマは何?

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SONY α7III + FE 12-24mm F4G 12mm 1/125 f/8.0 ISO100
東京都 清澄庭園にて(2018 / 04 /22)

こちらは池を3/4程度写しており、空は上辺の1~2割にとどまっています。池、特に鯉がテーマの中心として考えられ、その上で周辺の景色を見せることでここが和風の庭園であることやよく晴れた日であることが伝わります。空はあまり多く写っていませんがこれが無いとどういう印象になるのでしょうか。

画像3

これはアスペクト比を変えずにトリミングした写真です。鯉の存在感は上がっていますが、周辺環境が分からず、ただただ池の表面を撮影しただけに感じるようになりました。

空を主役に

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SONY α7III + FE 12-24mm F4G 12mm 1/30 f/9.0 ISO1000
東京都 六本木ヒルズ 屋上スカイデッキにて(2018 / 04 /22)

こちらは夕景の写真ですが空が7、都市が3といった趣です。いわゆるマジックアワーに近い時間帯での撮影で、中心は沈んだ太陽の残った光で微かな夕焼けと日中のような明るさがあり雲を照らしています。周辺は夜の帳が降り始め、深い青が佇んでいます。この写真は空のグラデーションが印象的で都市の景色はあくまで空の様子に華を添える脇役です。これがどちらか一方のみとなるとどうなるでしょうか。

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空だけの写真はやはり寂しいですね。飛行機でも飛んでいれば良いのですがこれではいただけません。

画像6

元写真の都市部を写している面積が少ないため同じ時間帯に撮影した別の写真から切り出しています。青山霊園や新宿のビル群がいい味を出しているといえばそうですが、今度は所狭しと並んでいるビルが少々煩い感じがします。

まとめ

こうして見ると
 ・メインの被写体が画面の中心や多くの面積を占める
 ・少ない面積で環境の情報を伝えて想像力を膨らませさせる。
ことで、良い写真と感じるようになっていると考えられます。空を撮影する際は、空が主役なのか、空が脇役なのかを考えてどのような割合で構図に入れるかを考えることで良い風景写真になるのではないでしょうか。

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