1stオリジナル曲『スーサイドレター』について

2021年7月2日21時に身代亜土夢初のオリジナル楽曲『スーサイドレター』をYouTubeにて公開致しました。

制作経緯

年明け辺りから「3月でV活動一周年だしなんかしたいなーどうせなら曲とか作っちゃおうかな」とぼんやり考えていて、もちろん作曲なんて出来ないし楽器も弾けないのでじゃあ誰かにお願いして書いてもらおうってことで、本格的に依頼する方をほうぼうで探し始めたのが1月末頃だったと思います。そして作曲者様とコンタクトを取り、実際の制作に入ったのが2月半ば。この段階でもう活動一周年に間に合わせる気などさらさら無かったのが窺えますね。

作曲者様からオケの最終稿が納品されて歌詞書きとボーカルレコーディングに入ったのが2月末、3月半ばには歌詞も仮歌入れも一応済んでいたものの、身代のリアル事情がそこから春先まで一気にゴタゴタし始め、それがひと段落したのが5月に入ったくらい。その後ミキシングや絵、動画等をいろんな方々にお願いして結局この時期にまで延びに延びてしまいました。散々「曲つくってるぞ！」と言いふらしていたのに全然出せなかったので、傍から見たらこいつ口だけじゃねえかと思われてただろうなと思います（なんだこの日本語）

楽曲解説

曲調はもちろんジャパニーズ・ハードコアパンクですね。疾走パートに変拍子、ブレイクダウンといった要素をふんだんに入れて頂きました。サビのクリーンパート以外ひとつとして同じ展開が無くて次から次へとリズムが変わるのも歌ってておもしろかったです。頂いたオケはサビのメロディーラインだけ入っていて、他のパートは完全にバッキングだけだったので譜割やフレーズも自分で構築しました。おかげで歌詞をはめ込むのにだいぶ苦労したんですが（自業自得）、パズルみたいでそれも楽しかったり。

ボーカルは完全に勢いです。ハードコアパンクは何はなくとも勢いです。この芸風で長年やってるので今更変えようが無いんです。なので自分が持ってるものをそのまま出しました。イントロのシャウト一発で持っていけるかどうかの勝負です。はい。

歌詞について。タイトルで分かると思いますが、テーマは『自殺』ですね。個人的には肯定も否定もしてません。そういう二元論で割り切るような話でも無いよなと思います。全体として言いたいことは、そうすることを選んだ人とそれを見送る人、あちら側とこちら側、その境界なんて案外曖昧で誰しもがどちら側にもなり得るよね。って感じです。

初のオリジナル曲からなんでこんな暗い歌にって思わないでもないですが。前述した通り春頃かなりゴタゴタして制作が止まってた時期がありまして、結構精神的にもアレな感じでだいぶ落ちてたんですが、すでに書き上がってた歌詞を自分で読んでかなり実感伴った内容になっちゃったなあと思ったりしました。

あ、肯定も否定もしませんけど自分がマジでする事は絶対無いと思うのでそこは大丈夫です。生きてればおもしろいことだっていっぱいあるしそもそも死ぬの怖いもんね。

それから中盤の「荷物纏める彼女に訊いた～」から始まるパートの一連の詞は、10年くらい前にあるきっかけで書いてそれから事ある毎にちょくちょく使って来たお決まりの詩のようなもので、今回こうして自分の曲として使えたのが嬉しいです。そういうこともあって、質の巧拙はともかくこの曲は間違いなく俺の歌だ、と胸を張れる宝物のような作品になったなと思っています。

そんな感じで身代亜土夢の初のオリジナル曲『スーサイドレター』、どうぞ末永くよろしくお願い致します。疲れた～。